Ultima7
登場人物セリフ集

Horance ホランス

 


start
君はアンデッドの人間に話しかけようとしたが、それは答えなかった。あるいは答えられなかった。 
リッチの姿が輝いた。そのアンデッドの脈の中に、力が勢いよく流れたのが見えた。 
君が、その悪しき姿をした者の前に踏み出すと、彼はゆっくりと君に顔を向けた。
彼の激しい視線が君の姿を捕らえると、君は、そんなに勇気がなければよかったのに、と思った。
「アバタールよ」
冷笑した表情がアンデッドの顔に浮かんだ。
「ようこそ、何かお困りかね?」
君は、その言葉から、まったく異なった印象を受けた。それをリッチから受け取ったら最後だろう。 

(イオロorシャミノ :
イオロ(シャミノ)が君の近くに踏み出して、囁くような声で言った。
「奴を信じるな、アバタール。俺が思うに、奴は悪しき事しか生じさせないだろう」)

(スパーク :
「うう…アバタール、逃げる準備はできてるよ…?」
彼はアンデッドの姿に怯えながら、君に言った。)


(二度目以降)
リッチは、何か笑いに似たような動作をし、嘲りながら言った。
「おお、素晴らしきアバタール殿が、またやって来られた。このような名誉を受けるような事を何かしましたかな?」
“名誉”という言葉は、このアンデッドの舌には見合わなかった。


name
リッチは乾いた容貌で不遜な態度を取った。
「ロード・ホランスと呼ぶのだ。慎ましやかなものだ、いつの日か、私がブリタニアの王となるからな。驚きましたかな、アバタール?きっと君も、ロード・ブリティッシュが私の邪魔をするとは思っていないのだろう。私は、彼の一族の扱い方を分かっているからな」


Lord Horance
「ああ、アバタールから、そのような敬礼を聞くのは良いものだな。我が『新たなる秩序』の中に、君も入ることになるだろう」
リッチは、悪意と滑稽の間にあるような表情で君を見た。


obeisance
「うむ、他に何と呼びたいのだ?私のような荘重な存在の前には、君は実に慎ましやかだ」


New Order
熱意の表情が、リッチの死の顔を明るくした。
「そうだ、アバタール。死者こそが法となるのだ!私が、それらの王となり、君が私のための…アバタールとなるのだ!」


Over my dead body!
「そうか、アバタール。理解してもらえると思ったんだがな。君が死の世界へ入門するのを、喜んで手助けしたのに」


Fine!
「そうだ、君なら、私の英知の展望を分かってくれると思っていたよ」
彼は、猫がネズミをいたぶるかのように君を見た。


Lord British
リッチが口を崩して嘲笑する様は、“悪”という言葉も生易しかった。
「最近、ブリタニアの地表で発見された、とある鉱石を、適切に組み上げたならば、ご自慢のロード・ブリティッシュを破滅させることができるだろう。私は以前、その鉱石を別の用途で使用したことがあるのだ。あの王と呼ばれる者を滅ぼすために、今一度、それを使おう」


other pirposes
彼は塔の壁を指差した。
「エーテルが私の魔法にもたらす破壊的な影響を、どうやって、この塔が防いでいると思うかね?」

(エーテル回復後)
彼は塔の壁を指差した。
「これは、歪んだエーテルの破壊的影響に対するバリアとして造られたのだ」


job
彼は、クックッという不快な笑い声を乾いた喉から発した。
「私は輝かしき、死者の王だ。じきに、ブリタニアの王となる。数多くの死者や死の生物が、世界に溢れる様を想像できるかね?私は、かつての死者達を呼び出し、操ることができる。愛する祖先の墓は、その中身を群集の中に吐き出すだろう。我がアンデッドのモンスター達は、生者を特別に可愛がってくれるだろう。決して殺すことのできないドラゴンの骸骨を想像してみたまえ。私を永遠に楽しませてくれるであろう、不死の魔術師達の秘密結社について、考えてみたまえ。そして、生者がこの戦いで死ぬと、彼らはアンデッドの勢力を増すことになるのだ。私の計画の最も美しい部分だ。私は最高の統治者となる…死者の世界のな!」
彼の言う、恐ろしく病的で歪んだ未来を瞥見し、君は僅かに身震いした。
「そして私は女王を娶るだろう。愛しのロウェナだ」

(ロウェナ :
「はい、ご主人様。私は、この国で一番幸せな女性です」
彼女は、リッチの恐ろしい顔から、決して視線を逸らさなかった。


Rowena
「君が出会った中で、最も美しいと思わないか?彼女は私の傍で、永遠の美を保ち続けるだろう。我らは、共に世界を治めるのだ」

(ロウェナ不在時)
「私が見た中で、最も美しい女性だ。彼女は私の傍で、永遠の美を保ち続けるだろう。我らは、共に世界を治めるのだ」
彼の将来の計画を聞いても、君には、それが有り得ないようなことに思えた。


ore
「まあまあ、アバタール。そのうち分かるさ。君には、何の隠し事もない、そうだろう?」


bye
「行ってしまうのか、実に悲しいな」
彼は冷笑した。

(イオロorシャミノ :
「へっ、その通りだぜ」)

「私の慎ましやかな住まいを、お気軽に探索してくれて構わない。だが、気をつけるのだ。私の守護者達には知性が無く、すぐに生きている者を襲うからな」
彼は、その死の顔でニヤリと笑った。



<リッチ撃破後>

start
「ありがとう、アバタール。私は悪しき霊によって意思を抑留されていた。あまりに長い時間だったため、私がかつて何をしていたのか、あまりよく覚えていない。汝はスカラブレイと私を、そして全ブリタニアを救う偉大なる業績を成し遂げたが、汝のような者にとっては、些細な事柄なのだろうな。心から感謝する」
彼は深くお辞儀をした。 
「だが、しかし、この世界には未だ問題が残っているように思える。このダークタワーの外では、エーテルの流れが混沌と渦巻いている。この壁の内側のエーテルが乱れていたら、私の精神は、この力によって破壊されていただろう」

「アバタールよ、汝に頼みがある。この塔の底には『魂の井戸』というものがあり、そこにスカラブレイの苦悶する霊魂達が囚われ、この島に縛り付けられている。これを破壊しなくてはならないのだ」
ホランスは熱烈に君を見つめた。
「彼らを解放できるのは汝だけだと、私は思っている」
「どうだろうか?」
彼は期待して君を見た。

(yes)
ホランスは、しばらく考え込んだ。
「井戸が破壊されれば、中に囚われている魂は開放されて、当分はエーテルの上を当て所なく漂うだろう。また、私はロウェナ婦人と彼女の夫に対しても、悪しき事をしてしまった。これも正したいものだ。どうか彼女を、この邪悪な場所から連れ出して、トレントと再会させてやってくれないか。そうすれば、解放された時にも2人でいられるだろう。汝がこの任務を終えれば、井戸を破壊することができる」

(ロウェナがいる時)
「アバタールよ、頼む。ただちに行ってほしい。ロウェナをトレントの元に連れて行ってくれ!時間がないのだ!彼女と話し、夫の元へ連れて行ってくれ!井戸の中の魂は、今も苦痛を受けている。彼らの中には、魂を吸収される苦しみに耐えかねて、その存在が風前の灯火のようになっている者もいる」
彼は、あたかも彼自身が苦痛を感じているかのようだった。

(ロウェナ解放後)
「よし、これで、残ったスカラブレイの者達を解放できる。魂の井戸は、霊の自己犠牲によってのみ、破壊することができる。魂が肉体に縛り付けられている生者では駄目なのだ。町中を捜し、スカラブレイのために犠牲となってくれる魂を見つけるのだ。まずは、フォーシーズ市長に尋ねてみるのが良いだろう。他の者よりも先に、この事を考える権利があるからな」
君が立ち去ると、彼は思慮深げに顎をさすった。

(no)
「アバタールよ、私は、この方法のために勇敢なる魂が来てくれると思っている。多くの魂は、激しい苦痛にさいなまれていたとしても、永遠を待ち焦がれているのだ」
彼が別れの挨拶をした時、少しがっかりした様子であった。しかし、それでも彼の目には、まだ感謝の念が現れていた。 

ホランスは君の答えを期待していたかのようであった。
「汝ほどに徳の高い者であれば、他者が苦しんでいるのを見過ごすことができないことは分かっていた。汝の寛大な心に際限は無い」


(二度目以降)
「何か問題でもあったか?困っているのか?」 

(no)
「それでは、早く任務を終わらせるのだ。さもなくば、井戸の魂達が消えてしまう」 

(yes)
「町で魂を見つけられないのか?」

(-no)
「それでは、早くするのだ。さもなくば、井戸の魂達が消えてしまう」 

(-yes)
「おお、そうか。市長ならば、ほとんどの住民について知っているし、汝に教えてくれるだろう」


(井戸解放時)
「素晴らしい、それでは、市長を井戸に連れて行き、彼の意思で中に入ってもらうのだ。そうすれば、この島と井戸の魂達は、運命から解放されるであろう。だが不幸なことに、フォーシーズ市長は永遠に消失してしまう」
彼は、悲しそうに亡霊の紳士を見た。





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