Ultima7
登場人物セリフ集

Forsythe フォーシーズ





start
中年の幽霊が、焼け残った部屋の隅でうずくまっている。彼は頭から爪先まで震えており、君が近づくと、飛び上がって君の顔の前にアンクを振りかざした。
「ケダモノめ!これで近づけないだろう!さがれ、さがれ!徳の御名において、さがるんだ!」
彼はしだいに、これが君を驚かせる他に何の効果もないことに気付き、君をより間近で見た。彼は君と、壁に掛けられている君の肖像画を見比べた。後ろを見て、前を見て、彼は対象が見えなくなるほどに目を細めた。
「ああ、来てくださり、ありがとうございます!ついに、ロード・ブリティッシュが、我らを助けるために、あなたを呼んだのですね」
明らかに、彼は妄想に憑かれているようだった。
「私は市長のフォーシーズと申します。あなたがリッチを退治するのには、やはり時間がかかりますかね?」

(二度目以降)
「ああ、こんにちは、アバタール。何かお手伝いいたしましょうか?」

「こんにちは、アバタール」
彼は半分しか心がこもっていないような笑みを向けた。 

「ああ、アバタールですね。また会えて嬉しいです。あなた様のような偉大な方が、私めに何のご用でしょう?」
彼はお辞儀した。

(交霊の呪文を使っていない時)
部屋の隅で屈んでいる男の幽霊だ。身を守るような姿勢でアンクを掲げ、半狂乱で部屋を見回している。しかし、君には気付いていないようだ。

(塔に行く途中)
男は妙に落ち着いていた。落ち着き過ぎなほどであった。彼は、君が話しかけるのを無視した。自身の行動を制御できていないかのようであった。

(ホランスの塔)  
「うわ!来るな!どうか、放っておいてくれ!」
市長は恐怖しているようであった。今は、彼から何か有用なことを引き出すことは諦めた方がよいだろう。


name
「お話しした通り、私はフォーシーズと申します」


job
君の質問に、彼は困惑した。
「もう、お話ししませんでしたか?私は市長です」


Liche
「ええ、そうです。リッチは、私の哀れなる町における、恐ろしき悪なのです。最初に、彼は死者を呼び起こし、訪れる人を全て追い払いました。その時に、彼を阻止しようと試みましたが、町は恐ろしい炎によって滅びました。これは厳密には彼のせいではありませんが、彼に関する出来事です」
フォーシーズは、やや興奮しているようであった。


his fault
「ええ、錬金術師が、炎を起こした者なのです!」


Tortured One
「我々は、ケインのことをそう呼んでいます。彼は、この炎を造り出した錬金術師です」


fire
彼は君の肩に腕を回して囁いた。
「ヒーラーのモルドラ婦人が、ホランスを駆逐する方法を見つけたみたいなんです。我らがやるべき事は、金の籠を造ることです。もしくは古い籠ですね。ええ、とにかく、その籠を造って、誰かを…」
彼は君に微笑んだ。
「魂の井戸の中に降ろして、何かをするんです。そうしたら、夜中遅くにリッチが無防備になっているところを捕まえて、そいつに閉じ込めるんです。何だか、簡単そうに思いませんか?それで、そうした後に、リッチに錬金術師の作った魔法の液体を注ぐのです」
彼は少しバツが悪そうに、そこで言葉を止めた。
「私は、錬金術師に製法のことを話した際に、その分量を少々間違えてしまったのです。とにかく、それは文書にできるほど簡単なものです。では、ただちに行動に移ってくださった方がいいと思います。モルドラ婦人なら、この事について、私よりも詳しく教えてくれるでしょう。ですが気をつけてください。彼女は危険な老婆ですからね」
「もちろん、もう十分に気をつけているでしょうけど!」
彼は上品に微笑んだ。 


proportions
「もう随分前のことだから、ほとんど覚えていないのですよ。回復のポーションを少々と、不可視のポーション、そして…そう、確か、マンドレイクの根の抽出液を“1トン”ですね!」


Horance
「ええ、このリッチについての私の知識が確かなら、善良で親切な魔術師だったホランスが、手に負えない、恐ろしいアンデッドの魔術師になってしまったのです」彼は恩着せがましく笑った。「詳しい事を知りたいのでしたら、モルドラに尋ねるとよいでしょう」


Mistress Mordra
「彼女は道の向こう側に住んでいます。あなたがリッチを退治するために必要な全てを、手助けしてくれるでしょう。本当にどうもありがとうございます。あなたと話ができてよかったです。それでは、さようなら」
彼は部屋の隅にちょこちょこと戻り、身を守る姿勢でアンクを掲げた。


sacrifice
「おお、なんですって!私は、そのような仕事に適した人物だとは思いませんよ。ええ、思いませんね。そうだ、まずは他の町の人々に聞いてみるのが良いでしょう。もし誰もやりたがらないのだったら、その時に考えましょう。そうです、それがいい。他の人に尋ねた後に、また戻って来て、どなたが哀れなる魂なのかを教えてください」
彼は知恵負けして笑った。

君が市長に、住民のために犠牲になるように頼むと、市長はあちこちに目をキョロキョロとした。
「あなたは、まだ尋ねていない人がいますよ。その人を探して尋ねてみてください。その後に、また来てくださいよ」
彼の額から、幽霊の汗が滴り落ちた。


Caine
「北東の海岸付近のクレーターを探してみてください。そこで彼を見つけられるでしょう」


Rowena
「ヒーラーが言っていましたが、ロウェナは、北西部のダークタワーの王座に座っていたそうです」


Trent「トレントは鍛冶屋です。ここから道路を挟んで、そう遠くない所にいます」


Mistress Modra
「彼女は、道路を挟んで向かいの家にいるはずです」


Quenton
「クエントンは、渡し舟乗り場の近くの『ケグ・オブ・スピリッツ』酒場で、ずっと過しています」


Paulette
「ああ、あの可愛らしい娘は、渡し舟乗り場付近の『ケグ・オブ・スピリッツ』の酒場女です」


Markham
「あの、やかましい男は『ケグ・オブ・スピリッツ』の酒場をやっています。渡し舟乗り場の近くにありますよ」


Ferryman
「ええと、あなたは、どうやってこの島まで来たのです?そう、それがフェリーマンです。彼はスカラブレイの南東の渡し舟にいます」


leave
「そうお望みでしたら!」


bye
「おお、そうですか。何か私が言い忘れたことがありましたら、また来てくださいね」
彼は君が去ろうとすると、大きな溜息をついて、部屋の隅での見張り番に戻った。


(パーティーに加わった時)
「私を井戸まで導いてください。そうすれば、私は責務を果たしましょう」
彼は、自身の運命に従っているようであった。


(魂の井戸)
彼は、囚われた魂達が渦巻く井戸を覗き込むと、新たなる決意も薄れていったようだった。
「その、これは、そんなに良い方法ではないんじゃないか。本気で、この中に飛び込めと言うのか?」
君は頷いた。彼は再び決意を固めた。
「分かった。君は正しい。お喋りしている時間はない。怯んでいる時間もないな。そして、…」
彼は、君が呆れていることに気付いたようだ。
「分かったよ。じゃあ、行くよ…」
彼は井戸に向かって進み出た。
「私は生きていた時、そんなに良い市長ではなかったと思う」
フォーシーズの顎がうなだれた。
「だが、せめて死ぬ時は、私は名を残したい。正しき事をしたいのだ」
その言葉と共に、彼は飛び出した。魂の井戸は、その幽閉者を解き放ち、後には黒ずんだ遺物が残った。





←登場人物一覧へ