Ultima7
登場人物セリフ集

Erethian エレシアン





start
君が近づくと、その老人は背を正して君を見た。
「ようこそ、アバタール。私はエレシアンと呼ばれる者だ。君が私を知らなくても、私は君を良く知っている。君がモンデインのパワーを破壊し、あの心得違いの魔術師を倒したのを見た。君が魔女ミナクスを打ち破ったのを見た。そして、君が非常にユニークな方法で、地獄の申し子エクソダスに秩序をもたらしたのも見た」
彼は黙り込んだ。
そして君は、この老人の目が白濁していることに気付いた。

(二度目以降)
「再びようこそ、アバタールよ。何かご用ですかな?」
盲目の老人は、正確に君の方を向いた。

「これでは仕事ができない!何をお望みなんだ!?」
エレシアンは少し怒っているようであった。

「アバタールよ、これ以上君と話すことはない!」
彼は君を無視した。


name
魔術師は君にうっすら微笑みかけた。
「君の記憶が抜け落ちてしまったようだな、アバタールよ。前にも言ったが、我が名はエレシアンだ」


job
「私は真実の原理の追従者だ。だがライキュームにいる者と違い、知識が来るのを待つのではなく、自ら探したいのだ。この好奇心こそが、私にこの島…モンデインとミナクスの落とし子、エクソダスの島をもたらした。そして世界の仕組みを探求させるのだ。ここの書物や巻物は、ブリタニアの歴史や、その他の興味深い事柄を数多く教えてくれた」
彼の曇った目が知的に光った。
だが君は、盲目の人が書物や巻物をどうやって用いるのかと、不思議に思ってしまった。


subjects
「興味があるなら、自由に調べて構わない。ここは図書館ではないからね」親切な振る舞いを後悔したのか、彼は付け加えた。「だが、これらは古い物だから、君は最大の注意を払ってくれると信じているよ」
彼は続けて何かを言おうとして止めた。


blindness
「うるさい餓鬼だな。立ち去れ!」
彼は君の存在を無視した。


Mondain
エレシアンは顔をしかめた。
「かつて、強大な魔術師がいた。少々ひねくれてはいたが、彼は、支配することによって、人間の精神に何が起こるのかを知っていた」
「また、彼の頭蓋骨は、それ単体で敵を殲滅する力を持っていると言われている…彼は魔法の基質を、その中に封じたのだ。私は、それについても調べなくてはならん」彼は頷き、心に刻んでいるようであった。そして、その年老いた顔に、諦めきれない様子を浮かべて続けた。「私は、あの『不死のジェム』についても大いに研究をしたかった。だが、私が生まれた時代は遅すぎた」


Minax
悲しげな笑みが、魔術師の顔に浮かんだ。
「彼女は当時、実に美しい女性であり、永遠の探求の精神を持っていた」
彼の表情が曇った。
「しかし、モンデインが、彼女の中の良き心を、全て支配してしまった。そして、彼女は力を身に付けていった。私は、彼女が師のモンデインに本当に匹敵するほどの力を持っていたとは考えていない。だが、言うまでもなく、そのように見なされるほどの力はあった」
「そして君が、あのクイックソード、エニルノを使った。後の時代に物語として歌われるのに相応しい出来事であろう」
彼は息を吐き、付け加えた。
「もっとも、これを歌っているのはイオロただ1人ではあるがね」

(イオロ :
イオロが憤った様子で言った。
「差し出がましいようですが、アバタールのバラードは、ブリタニア中の酒場で歌われているということを、知っていただきたい」)


「甚だ怪しい分別ですな」
魔術師の口角が、繊細な微笑みで吊り上がった。

イオロが怒って言い返そうとしたが、それは制止された。
老魔術師が手を動かして平和を示すジェスチャーをしたからだ。

「どうか、ご無礼をお許しください。ですが、私は直接、苦境に立ち向かうアバタールの勇気を見てきたことを、分かっていただきたい。私は彼のことを、『暗黒の時代』の駆逐者としてではなく、『啓蒙の時代』の先駆者として見なしているのだ」


Exodus
「かの存在は、最近の私の情熱だ」
彼は興奮して色づいた。
「実際、それが、私をこの場所へ導いた。私はライキュームに居た時、『炎の島』について書き記されていた写本に出会ったのだ。更なる研究の結果、私は、エクソダスと呼ばれる存在が、完全に滅びていないことを知った。エクソダスの2つの部分と現世とを繋ぎ留めるインターフェイスが、切り離されたに過ぎないのだ」


two parts
「1つは、その精神と呼べるものだ。この世界の我らの領域の反対側、地底で暮らすガーゴイル達によって持ち去られた。彼らは、非常に情熱的な文化を持っていた。おっと、主題から逸れてしまったな…」
君はこの老人が、どれくらいの期間、他者と隔絶して暮らしているのか気になった。
彼は続けた。
「もう1つの部分は、ここにある。私は、これをダークコアと呼んでいるが、精神が無いので、それは生命が無いようなものだ」
彼の顔が若返った。
君はあたかも、子供に新しい玩具や、ペットの話などをしているかのように感じた。
「私は、この島が海に沈んだのは、コアから精神は除去されたからだと考えている」


psyche
「いつかは、私はこの事について研究をしなくてはならないだろう。ガーゴイル達は、その精神を彼らの信望する勤勉の原理の神殿の中の石像に封じ込めた」


interface
彼の表情は読めない。
「君が破壊した機械は、エクソダスが、現世とコンタクトを取るためのものであった。それが破壊された時、その精神はダークコアの中に留まることができなくなった。私は、しばしば思うのだが、もし他のインターフェイスが提供されれば、精神は戻ってくるのではないか、もしくは、再生されるのではないか…」
彼は危険な推論に向かって黙想を始め、口を閉ざした。


gargoyles
「興味深い生物だ。君は彼らのことをバルロンと呼んでいたかもしれない。だが、彼らは歴史にあるような獣ではない。大きく翼のある者は、生まれながらに知性があり、魔法の力を備えている。小さく翼のない者は、種族のために力仕事をする」
彼は君の方を向き、不思議そうな表情を目に浮かべた。
「馬鹿げたことを言ってしまった。君は、これらの事は全て以前に聞いているはずだ…」
エレシアンは沈黙した。


Dark Core
「そう、それはここにある。台座の上に置いてある円筒だ」
彼はダークコアの方に身振りした。
「実に貴重で有用な宝だ。これは単体では、情報の蓄積庫として用いられるようだ。多くの情報は取るに足らない。例えば、過去の時代の特定の日の空の色の詳細な描写などだ。だが中には、この世界の操作の方法などが示されている物もある。これらを用いて、私はこの島を隆起させ、持続させる知識を得ることができた。まことに顕著な遺物だよ」
彼はしばらく考え込み、そして神経質に君の方を向いた。
「どうか、この周囲では注意深く振舞ってくれ。君の周囲では、よく遺物が失くなる傾向があるからな」


Enilno
「おお、それには疑問がある。暗黒の時代が終焉してから、私はその存在を聞いたことがない。その所在を知りたいものだ。噂によれば、それは偉大なる魔法のアイテムだそうだ。君は分かっていたかね?」
彼は質問するかのように、顔を上向けた。

(yes)
「そうだ、そのような古代のアイテムを失ったのは、惜しいことだ。おそらく時が来れば、それは発掘されるだろう。こういった物は、場違いな時に浮かび上がってくるものだ」

(no)
「知らない?それは、君が魔女ミナクスを片付けるのに、大いに役立った物ではなかったか。だが、そうならば、責めるべきは貧相なバードと、その楽器だろうな」
彼は君の方に向かってウインクした。


Gem of Immortality
乳白色の目が大理石のように照り返り、君を見た。
「ああ、そうだ。だが君はその珠については、とてもよく知っているはずだ。それを破片に砕き、摂政のロード・ブラックソーンの困難を引き起こしたのは、他でもない君だろう。粉々の状態ですら、強大な力を秘めていたのだ。その魔力はいまだに流れ出ている。あのような遺物が失われてしまったのは、とても悲しむべきことだ」
あたかも喋っている相手を思い出したかのように、彼は突然訂正した。
「モンデインが使って台無しにしているよりは、全然いいとは思うがね」


skull
「そのようなものだったらしい」
彼は印象的に言葉を止めた。
「あれは火山の中にでも放り捨てるんだな…」
彼はひねくれた笑みで、その不注意な言葉を隠した。


daemon mirror
「あの古めかしいお喋りに会ったようだな。あの厄介者がなければ、私も気楽に過せると思うのだが、あいつは時として役立つのだ。あのように喧しくなければ、もっと上手くやっていけると思うのだが」


whining
「あいつの好きなひと時だ。あの忌々しい鏡から解放されるために、あいつは私に懇願し、説得し、脅してくるのだ。だが信じてほしい、出来るものなら、とっくにやっている」
エレシアンの皺だらけの顔に無念の表情が現れた。


free
「あいつは、特別な宝珠が欲しいのだ。私はかつて、彼が探していた、その宝珠を持っていたが、彼がこれを欲していたことは知らなかった。その宝珠は、あいつを、より動きやすい牢獄に閉じ込めるだけのものだと説明したことがあったが、あいつは石頭だから納得しないのだ」


jail
「そうだ。アルカディオンは、ブリタニアの支配権を握ろうとしている。そして、その宝珠こそが、彼の力をここに呼び出せるものだと信じているのだ。だが本当のところ、このエーテルジェムは、その逆の働きをする。彼の力は、宝珠を持つ者の言いなりとなるのだ」


Ether Gem
「その宝珠は、私が短気なドラゴンから、ちょろまかされた物だ。そのドラゴンはこの城に侵入し、原理の神殿を守るゴーレムを迎え撃った。そして、道中にあった勇敢の試練の秘密の扉を完全に破壊した。私は、そのドラゴンが開けた型穴を眺めるのが好きでね。そのドラゴンの巨体で、かろうじて通れる大きさだ」
魔術師の乳白色の目が、こみ上げてくる笑いと共にきらめいた。


golem
「うーむ…そうだ。あの一対の人型魔法建造物は、原理の神殿を守っていた。だがしかし、ドラゴンが城を襲撃した時、その片方が崩れ落ちる岩の下敷きとなったのだ。そして、もう片方が彼の…おお、適切な言葉が浮かばない…拾い上げ、それを愛の試練の間まで運んだのだ」


Shrine of Principle
「神殿は、メインホールの後ろのドアの向こうにある。そこで、3つの石像が見つかるだろう。それぞれが、啓蒙の時代の初めにロード・ブリティッシュによって、原理を定められている」
彼は含み笑いをして付け加えた。
「少々堅苦しい奴だが、いいマント掛けだよ」


Test of Love
「あの奇妙な物については、まだ調査する機会がないのだが、君の暇な時間にでも調べてみて構わんよ」
彼は祖父が子供にプレゼントを与えるかのように微笑んだ。


Test of Courage
「ロード・ブリティッシュが、試練のために設置した物だと思うが…」
彼は君の方を向いて身振りした。
「徳の英雄のための、戦う能力と勇気の試練だ。この城の後ろにある石像が、この試練について、より詳しく教えてくれるだろう」
エレシアンは神秘的に笑った。


daemon gem
「そう…君はアルカディオンを僕にした。彼のひっきりなしの愚痴が除かれたのは喜ばしいものだ。君が、私と同じくらい彼を有効に使いこなすことを願うよ。君は気付いていないかもしれないが、彼の言葉は、多分呪いの言葉だぞ」

(アルカディオン:
宝珠が明るく輝いた。
「老人よ、おまえと別れることができて喜ばしい。そして、ここで生まれ変わり、我はおまえの主人になり、おまえは我が奴隷となるんだ」
悪魔はぞっとするような小さな笑いを出した。)

エレシアンは悪魔の声を聞いて、少しばかり動揺したように見えたが、すぐに平静を取り戻した。
「悪魔よ、私はそうは思わんな。おまえが、その小さな宝珠から出る方法は存在しないはずだ」
年老いた魔術師の表情は読めなかった。


daemon blade
「君は、私の警告を守らなかったようだな。嗚呼、我が哀れみは、君の永遠だ。そして、君はどうするのだ、『シェイド・ブレード』の主、そして奴隷よ」
the Psyche returns
「それはまことか?」
エレシアンの盲目の目に、物怖じしない歓喜が輝いた。
「この時のために、ここに居たのだ」
彼は再び、君の申し出に気付いた。
「アバタールよ、もう破壊するなどというような変な考えを起こすのではないぞ。私が、この世界の真の奇跡を体験する機会を奪うことは許さん。さあ、もう行くのだ…。何か正しからぬことでもあるか?」


great evil
年老いた魔術師は顔をしかめた。
「私には巨悪は感じられない。宇宙的な認識の要領は得ていないからな。言うまでもないが、そんなに心配することはない。これらは上手くいくようになっているんだ」
君は、あたかも頭をはたかれて、別の場所で遊んでこいと言われているかのように感じた。


Talisman of Infinity
「おお、そうだ。そのような名前のタリスマンについて書かれたスクロールを、かつて持っていた。どこにいったか思いだせぬな。君は、『スクロール・オブ・インフィニティ』と題された紙切れを見たことがあるか?」

(yes)
「『スクロール・オブ・インフィニティ』を持っているのか?」

(-yes)
「そのスクロールを私の元に持って来てくれれば、古代文の意味の解読を手助けできる」

(-no)
「私は、そのスクロールを手にして、その意味を丹念に集めねばならない。それが無くば、この件で君の手助けはできないな」

(no)
「よろしい、君に更なる情報をあげるためには、そのスクロールが必要だ」

「そのスクロールを持っていないのなら、この件では君を手伝えないな」

(スクロールを持って来た時)
「では、やるとしよう。これは、実に奇妙な形式で書かれている。暗号の一種だと言う者もあるだろう…!どうやら、タリスマンは、現在はグレート・ヴォイド(虚無空間)の中にあるようだ。面のようなものだ。そこへ、我々の所から移されたのだ。虚無空間にアクセスしたいのであれば、君は2つのレンズを作らなくてはならない。1つは凹レンズ、もう1つは凸レンズだ。適切な魔法がかけられたレンズに光を通すことで、我々の領域と虚無空間との間の導管が開くのだ。この論文によると、3つの原理のタリスマンが、インフィニティ・タリスマンを呼び起こし、ここへもたらすそうだ。それ自体は、強大な力を虚無空間へ押さえ込むことを目的としているようだ」
稲妻が木に落ちたかのように、魔術師が閃いた。
「おお、そんな、アバタール…。これ以上、私は手助けできない。私は盲目だが、君の偽りを見透かした。君が虚無空間にコアを送り出すことには協力しない」エレシアンは黙り込んだ。これ以上何も喋らないということを示しているようだった。

(アルカディオン :
さざ波が立つかのように、アルカディオンの声が君に囁いた。
「ご心配なく、ご主人様。この事に関して、私に知恵があります」)


powerful artifact
「私はかつて、強力な力を秘めた剣を造ろうと試みた」
エレシアンは集中して眉をひそめ、そして言った。
「君が私の仕事の続きをしてくれるならば、少しばかりの鍛造物が必要となる。そして、それを置く場所だが…私が知っている。ついて来なさい、お手伝いしよう」


black sword
君がエレシアンにブラックソードのディレンマを話すと、彼は頷いた。
「そうだ、その剣を戦いで振るっても、いかに無様なものとなるか、私には分かる。しかし、魔法の力を柄に縛り付ければ、その扱いにくい性質を相殺できるようになるかもしれない」

(アルカディオン :
この会話の折、小さな宝珠が輝いた。
「私は現在の形状でも、力を完全に安定して発揮しております。ですが、本当のことを申し上げると、この剣を用いることによって、私の劇的な力を、一層あなたに提供できるでしょう」
悪魔は、この考察を興奮して述べた。
いささか、興奮しすぎなようであった。)

エレシアンは声を落として言った。
「アルカディオンを剣の中に封じ込める前に、よく考えるんだな。彼が剣のバランスの問題を解決できるのは本当だ。だが、彼自身の問題を、同じように解決することができるかな?」


problems
君は、アルカディオンがこの問題に光を当てることができるのかと疑問に思った。
そして、あたかも君の考えを読み取ったかのように、エレシアンが言った。
「悪魔に気を付けろ。彼の目的は、君や私ではない。彼が君の助けを申し出たならば、それは彼自身のためだ。君は分かっているだろうがな」
「これは君の選択だ。どうやら、君はその剣を使えるようになる必要があるようだ。だが、君の頼みの綱が、その悪魔だけだとしたら、不憫なものだ。アルカディオンを剣の中にに縛り付けるのならば、君もそれを持ち続けなくてはならなくなるだろう。これ以上は言うまい」


bye
「さらばだ、そして、幸運を…君にはそれが必要だ」
老魔術師は、内輪のジョークを愉しむかのように忍び笑いをした。
おそらくは、君をダシにしたものだろう。

(シェイドブレード所持)
「さらばだ、そして、幸運を…君にはそれが必要だ」
エレシアンの声は、真に同情したものであった。





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