Ultima7
登場人物セリフ集

Caine ケイン




start
幽霊の男は、苦痛に満ちた表情をした。
「こんにちは、アバタール」
ケインは深く息を吐いた。苦悶を抑えつけているかのようだ。

(交霊の呪文を使っていない時)
実体のない男は、君を見透かして見つめた。建物の境界、あるいは世界の境界をも見透かしているようだ。そして、彼は突然、あたかも苦しみに満ちているかのように呻いた。


name
「俺は」
彼は喘ぎながら言った。
「ケインと呼ばれている。だが、町の人からは…別の名前を付けられている。彼らからは、“苦悶する者”として知られている」
彼は手を払うような仕草をしたが、何かを示しているわけではなさそうだった。
「あなたにも、何故かは分かるだろう」


why?
「バカ、炎だ!あの炎のことだ!」
再び、彼は喘いだ。


job
君のコメントに、彼はニヤッと笑った。
「俺の仕事を知りたいのかい?教えてやろう!」
彼は叫んだ。
「俺の罪を償うため、ここで終わりなき炎を燃え盛らせるのだ。素晴らしきスカラブレイのためにな!」
彼は強調するために言葉を止めた。
「それが、俺の仕事だ!」
しばらく後、彼は落ち着いた。
「すまない、アバタール。あなたは、俺を苦しめるつもりで質問したのではなかったはずだ」
彼は溜息をつき、君から顔を背けた。
「かつては、俺は錬金術師だった」


flames
彼は地面を見下ろし、良心の呵責に苦しんでいる表情を顔に浮かべた。
「炎は俺の罰だ。ずっと昔、悪しきリッチが、スカラブレイに死による支配を及ぼし始めた時のことだ。ヒーラーのモルドラが、あの忌まわしい輩を駆逐しようと計画を立てた。彼女は、リッチを構成する魔力の結合を破壊する調合薬を編み出した。その製法は、市長から知らされた。しかし、」
彼は顔をしかめた。
「俺が薬の準備をした時に、何かが間違っていたんだ。比率を間違って混ぜたのか…いや、俺には分からない!」
彼は拳を握り締めて叫んだ。
「俺が覚えているのは、店が爆発したこと、そして、炎!あの炎だ!皆が死んだ…俺のせいで…俺が失敗したせいで…」


Skara Brae
「繁栄した町だった…俺が滅ぼす前までは!」
彼は顎を引き締め、ギュッと噛み締めた。
「何故?何故、何故、何故なんだ!?」
彼は再び苦痛に喘いだが、すぐに平静を取り戻した。
「ここには、罪も無い人が大勢居た」
彼は真っ直ぐに君を見つめて言った。
「彼ら全員の死が、俺の責任だなんて、信じられないことだ」


sacrifice
「すまない、アバタール。俺は、自分が滅ぼしてしまった人達のことを思いながら、ここで永遠に過さなくてはならないんだ」


mayor
「フォーシーズが市長だ。彼と話したいのならば、市庁舎に行けば見つかるだろう」


need formula
「製法のことを俺に聞くだなんて!俺が、この町にしてしまったことを知った上でか?あなたは狂っているのか?少なくとも、正しい比率について、モルドラに確認した方がいい。分かったか?」

(yes)
「それが良い。俺を惑わせないでくれ」
彼の声には、安堵と落胆が混ざっていた。

(no)
彼は疑わしそうに首を振った。
「あなたは、本当に狂っている。だが…」
彼は肩をすくめた。
「あなたは、自分の生命以外には失う物がないからな…」


instructions
「まず、3つのポーションが必要だ。そして、それぞれを結合管の下に置くんだ。順番はどうでもいい。次に空の瓶をノズルの下に置く。空の瓶は、この研究室にも1つあったはずだ。そしてバーナーを点火する。数分後に混合物が出来上がり、空き瓶に一杯になるだろう」


people
「俺が殺した人について知りたいのかい?皆、炎の中で死んだということだけは分かるぜ。マーカムと、彼の酒場女のポーレッテ、トレント、フォーシーズ、そしてヒーラーのモルドラ」


Trent
「彼は鍛冶屋…だった。俺の慰めの1つは、彼にある。少なくとも、彼に死に勝るものが1つあると思うんだ」
彼は素早く息を吸った。
「悲しいことに、それも残っていないがね」


blacksmith
「彼はかつて、金属製品の達人だった。彼は今、ひたすら呪われた籠を造っている。終わり無き仕事だ!」


cage
「その中にリッチを閉じ込めるために必要だということしか知らない。俺のポーションを、彼に使用する前にな…」


advantage
「リッチはトレントから、彼の人生で最も美しいものを奪った。彼の妻、ロウェナだ。彼が死んだことで、彼の苦しみには打ち消されたことを望む」彼は嘲笑した。「そう、話の上では、彼の苦痛は終わったんだ」


end
「苦しみは去った。しかし、彼は代わりに怒りに取り憑かれてしまった。あの愚か者は、自分が死んだことにも気付いていないんだ!彼は怒りによって身を保っているのだ」


Rowena
「彼女は、トレントの人生の全てだった。リッチが、彼女をトレントから奪い去った時、トレントは、彼女の死による空虚感で憔悴してしまった。しかし、トレント自身が死んだ後、」
彼は君を真っ直ぐに見つめた。
「彼の憎しみの感情は、一層悪化した。他に推論は無いと思うよ」


reasoning
「俺には、彼が自分の死を信じているように思えない。放っておいてやってくれ」


questions
幽霊は、楽しげに君を見た。
「あなたは、生と死の答えを探しているのか?」

(yes)
苦悶する者は、君を厳しく見つめた。沈黙の後、彼は言った。
「あなたが俺を助けてくれると言うなら、俺が知っている事を教えよう。俺を解放してくれ。俺達を解放してくれ。あの悪しきリッチから」

(no)
「では、答えることはないな」

(イベント後)
「あなたは、俺達をリッチから解放してくれた。あなたには取引をする資格がある。では、生と死についての答えを知りたいか?」

(-yes)
苦悶する者は、君を厳しく見つめた。そして、微笑んで首を振った。
「愚かなる友人よ、俺には何の秘密もない。あなたは愚かだ。答えなど無い。問いがあるだけだ」ケインは、苦痛に泣いているように見えた。そして、彼は立ち去った。「行くのだ。俺を永遠の責め苦に取り残しておいてくれ」

(-no)
「では、何故そのような時間の浪費をしたのだ?行ってしまえ、愚か者め!」

(イベント前)
「まだ俺達をリッチから解放していない。あなたが承諾した、この探求を成し遂げたら、探し求めている答えを教えよう」


Liche
「奴は、ホランスの死体に巣食った邪悪な魂だ。奴は、この町の全てを牛耳っている…俺でさえもな。奴は、俺達の魂に残された生命の力を吸い取っているのだ。俺達を奴の力から解放してほしい。どうか、やってくれないか?」

(yes)
苦悶する者の目が輝いた。長く暗いトンネルの終わりに光を見たかのようだった。
「あなたは、俺に希望をくれた。まずは、モルドラ婦人に話すのだ。彼女は、この偉業を成し遂げるための方法を教えてくれるだろう」

(no) 
「では、あなたが生と死の答えを知ることは、決してないな。友よ、目には目を、だ」


bye
「さようなら、アバタール」君が出発する時、彼は苦痛の呻き声をこらえた。









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