Ultima6 FM-Towns版について


世界最強の移植と名高いFM-Towns版ウルティマ6。

何が最強かって?
見れば分かりますよ。



まず、ウルティマコレクションに含まれるPC98版が16色なのに対し、Towns版は本家DOS/V版同様の256色。

(左:PC98版  右:FM-Towns版)
  

実に鮮やか!


次に、Towns版では英語・日本語の両方に対応しており、ゲーム中にボタン一つで切替することができます。

ウルティマは元々が英語のゲームなので、どうしても日本語の訳文に不自然な部分があったり、英語ならではの謎解きやシャレがあったりするものですが、この切替を使えばそれらの把握が容易になります。

逆に英語バージョンで挑戦しても、切り替えることで日本語訳を表示できることになりますので、確認作業も楽々です。

これは非常にありがたい機能です。
私もこの機能を使って、後に挑戦するであろう、ウルティマ7やウィザードリィGoldといった超長編英語RPGに備えて英語の練習をしようかなと思ってみたり。



そして、このTowns版最大の特徴として、登場する全てのキャラクターのセリフに音声が付いています。

全てとは、主要人物のみならず、その辺を歩いてる町の人もです。
しかも、日本語・英語の両方で!
膨大な量のウルティマのメッセージをフルボイスにしようという試みが素敵すぎます。



(一例)

ロードブリティッシュ(英語)
ちなみに英語版の声は、製作者のリチャード・ギャリオット氏本人が担当しています。


デュプレ(日本語)
名誉の騎士デュプレの名言「あれもんのこれもん」もしっかりフルボイス。スケベはお前だ。


チャックルス(日本語)
道化師チャックルスも切れがあり、実にいい感じです。


チャックルス(英語)
こっちもなかなか捨てがたい。


シェリー(日本語)
城に住むネズミのシェリーです。声はかわいいけど顔グラはリアルなネズミですよ。
ちなみに英語版だとかなり艶っぽい声でした。どうなってんだ。


日本語・英語合わせて声優は総勢100人にも及ぶとか……。
信じられない力の入れ込みようです。


とにかく町の人全てがこんな調子なので、歩いて人々の話を聞いてるだけでも楽しくなってきます。




そんな豪華なTowns版ウルティマ6ですが、肝心のFM-Townsが既に現役からは遠く退いた機種であるため、実機でのプレイは困難かと思われます。


しかし!
現代の技術によって、ほぼ完璧にこれを再現できるエミュレーターが開発されています。


FM-Townsエミュレーター 「うんづ


このエミュレーターのおかげで、私もTowns版ウルティマ6をプレイできるようになりました。

ちなみに、エミュレーター自体は全く違法性はありませんのでご安心を。
Towns用のMS-DOSだけは用意する必要がありますが、実機を揃えることに比べれば遥かに楽な作業です。
私も某オークションで探していたら、結構ゴロゴロしていましたので簡単に入手できました。



作者さんには本当に感謝してもし足りません!