Ultima3
種族・職業について

ウルティマ3では最初にキャラメイクをして、そこから4人までのパーティーを組んで旅をするというシステムになっています。
種族と職業の相性がかなり重要となりますので、よく考えたパーティー編成としないと酷い目に遭います。


種族

エルフやドワーフなどの、いわゆるD&Dな種族が使えるのは本作が最後になります。

ステータス限界値
/種族名

STR
攻撃力に影響

DEX
命中回避率・罠開錠に影響

INT
MPに影響

WIS
MPに影響

解説

人間

75

75

75

75

何でもバランス良くこなすが、スペシャリストとはなれない
ドワーフ

99

75

50

75

魔術師系の魔法を使わないのであれば、最も使い勝手が良い
エルフ

75

99

75

50

ドワーフと対になる種族。戦士・盗賊系に高い適性を持つ
ホビット

75

50

75

99

Wizardryとは異なり、盗賊には適さず僧侶系に特化
ファジー

25

99

99

75

力を完全に犠牲にした魔術師タイプの種族



職業

性別を選ぶことができますが、能力に差はありません。
上の種族の限界値を見比べて、適正が無駄にならないような職業としましょう。

職業名

武器

防具

開錠

MP 

解説

ファイター
Fighter
 
+4 Swd
(Lv14)
+2 Plate
(Lv6)
C なし

全ての武器防具が装備できる唯一の職業であるが、武器だけであれば他にも全て装備できる職業があるため、特技がない分見劣りする。

クレリック
Cleric
 
Mace
(Lv2)
Chain
(Lv3)
C Wis
100% 

クレリック系統の魔法を全て使うことができるようになる。
この系統は最終的に、攻撃・回復・移動・開錠の全てを行えるようになるため、非常に便利な職業である。

ウィザード
Wizard
 
Dagger
(Lv1)
Cloth
(Lv1)
C Int
100%

ウィザード系統の魔法を全て使うことができる。
確実にダメージを与えられる魔法攻撃は、直接攻撃が頼りない前半から役立つだろう。
高レベルの強力な複数攻撃魔法は、唯一この職業だけが扱える。

シーフ
Thief
 
Sword
(Lv6)
Lether
(Lv2)
A なし

最も高い罠開錠能力を持つ。
前半までならば装備品も十分であり、ダンジョンなど多くの宝箱を開ける場面では大活躍できるが、他の職業の開錠能力が高くなる後半は、アドバンテージが無くなるかも。
 

パラディン
Paladin
 
+4 Swd
(Lv14)
Plate
(Lv4)
C Wis
50%

中ランクまでのクレリック系魔法が使用可能。強力な武器が装備可能なのと、補助魔法が十分充実しているのとで、使い勝手はかなり良い。

バーバリアン
Barbarian
 
+4 Swd
(Lv14)
Cloth
(Lv1)
B なし

盗賊技能を持った戦士。防御力はかなり危ういものの、育てばファイターとシーフの役割を1人でこなすことができるだろう。

ラーク
Lark
 
+4 Swd
(Lv14)
Cloth
(Lv1)
C Int
50%

中ランクまでのウィザード系魔法が使用可能。防具が最低ランクのものしか装備できないが、飛び道具と魔法攻撃で後方から戦えるので、あまり問題はない。

イリュージョニスト
Illusionist
 
Mace
(Lv2)
Lether
(Lv2)
B Wis
50%

クレリック+シーフの複合職。
しかし、両方の長所を薄めたような感じなので、同じような特性を持ったパラディンには完全に見劣りする。

ドルイド
Druid
 
Mace
(Lv2)
Cloth
(Lv1)
C Int
Wis
50%

MPの回復が早く、ウィザードとクレリックの両系統の魔法が使えるが、高ランクの魔法は使えないため、もっぱらサポート役となるだろう。
IntかWisのどちらか高い方がMPとなるので、片方だけ上げれば両系統の魔法を同レベルまで使えることになる。

アルケミスト
Alchemist
 
Dagger
(Lv1)
Cloth
(Lv1)
B Int
50%

ウィザード+シーフの複合職。
だが全体攻撃魔法は使えないので、ウィザードの代用とはなれない。
弓矢の代わりにちょっとした魔法を使うシーフと考えた方が適切。

レンジャー
Ranger
 
+2 Swd
(Lv10)
+2 Plate
(Lv6)
B Int
Wis
50%

強力な武器防具が装備でき、ウィザードとクレリックの魔法が使え、開錠技能まで持つという万能職業。
しかしドルイドと違い、MPはIntとWisのどちらか低い方の値となるので、両方を高めなくてはならず、成長に多額の資金を要する。



種族・職業レーティング

ウルティマ3での、各種族・各職業での総合評価点を、独自の計算方式で算出しました。
このゲームは、キャラメイク時のステータスのままで長い期間の冒険をする前半と、一気にステータスアップができるようになる後半とで、だいぶ職業の役割も変わってくるため、前半・後半でレーティングを分けてあります。

**注意**
パーティー編成にはバランスが大切です。
いくら優れた職業でも、パーティー編成が偏っていたら力を発揮できないでしょう。
ここで高い点数の付いた職業だけを選んだのに苦労した!などのクレームは受けかねますので、あくまで参考ということで、ご一読ください。
******


<左:前半  右:後半>

<前半> 全種
ファイター 56
クレリック 97
ウィザード 100
シーフ 83
パラディン 77
バーバリアン 60
ラーク 70
イリュージョニスト 70
ドルイド 67
アルケミスト 74
レンジャー 87
<後半> 人間 ドワーフ エルフ ホビット ファジー
ファイター 56 67 63 48 41
クレリック 72 74 51 84 70
ウィザード 68 46 69 68 80
シーフ 48 53 59 37 49
パラディン 88 99 83 88 73
バーバリアン 68 79 79 56 57
ラーク 85 89 92 77 73
イリュージョニスト 52 53 47 55 54
ドルイド 56 58 57 66 65
アルケミスト 45 39 49 40 51
レンジャー 100 94 95 91 93

(前半)
キャラメイク時の各ステータスの上限値は25に設定されているため、前半時点では種族の違いによる差はない。
なけなしの金で強力な武器を揃えられたとしても、前半は攻撃力・命中率がかなり頼りないため、魔法が使える職業の方が有利である。
特にクレリック・ウィザード両系統で消費MP0で一度だけ使用できる全体即死魔法は、INT・WISの大小に関係なしで使用できる上に、序盤では非常に有効な攻撃手段となっている。
また、基礎能力が低い状態で宝箱を開け続けなくてはならないことも、前半の特徴である。


(後半)
全職業が最強防具を装備可能なため、後半のレーティングには装備可能防具については加味していない。
ステータスが上がってくると、特に魔法職で種族の限界値による差が出る。
クレリック・ウィザード以外の職業は、どれほど能力を高めても中ランクまでの魔法しか使えるようにはならないので、戦闘力にはかなり翳りが出てくる。
反面、強力な飛び道具を装備できる前衛職は、STRとDEXの強化も相まって、中ランクの魔法以上の打撃力となるため、ここで立場は逆転する。
とはいえ、移動・補助の魔法は便利であるので、無意味ということはない。
特にクレリック魔法は、半分しか使えない職業であっても、レベル7の解毒まで習得できれば相当に役立つ。
限界値まで上げるのは大変だが、最終的には人間のレンジャーかドワーフのパラディンが、おそらく最も使い勝手が良くなる。


<トータル>

以上を踏まえた、全編を通してのトータルでのレーティングです。
成長の早さも加味したものとなっています。

人間 ドワーフ エルフ ホビット ファジー
ファイター 61 66 64 57 53
クレリック 94 95 84 100 93
ウィザード 94 83 94 94 100
シーフ 70 73 76 65 71
パラディン 85 91 83 85 78
バーバリアン 69 74 74 63 63
ラーク 80 82 84 76 74
イリュージョニスト 66 66 63 67 67
ドルイド 66 67 67 71 71
アルケミスト 64 61 66 62 67
レンジャー 96 93 93 91 92


総評としては、成長の早さと強力な魔法が売りのクレリックとウィザードがトップです。
特にクレリックは、最終的には、罠開け、回復、移動、攻撃の全てを行えるようになるため、是非とも1人は欲しいところ。

次点のレンジャーとパラディンは、マックスまで育てば強力ですが、成長させるのに必要なステータスが3〜4あるため、非常に多くの金と時間がかかります。

このレーティングが低い職業で、敢えてプレイしてみる……というのも楽しいかもしれません。

いや、つらいだけかも……。


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