Ultima Savage Empire
登場人物セリフ集

Zipactliotl ジパクトリオトル(スペクター)




黒いあご髭を生やした細身の男だ。陰険な目つきをしている。
(初回、ナフアトラで会っている時)
スペクターの視線がキミに合うと、彼はあんぐりと口を開けた。「アバタール!いったい、どうやって私の地下都市を見つけたのだ?」彼はしばらくの間、口を開けてキミを見つめていた。
「だが、ここに来ても何もいいことはないぞ。ここに並ぶジェネレーターは、私を守っているものと同じフォースフィールドで守られている。だから、お前は私を傷つけることもできなければ、ジェネレーターを破壊することもできない」
(初回、ナフアトラで会っていない時)
「アバタール!お前とその仲間たちが、この谷を歩き回っているとの噂は聞いているぞ。だが、私のこの地下都市がお前に見つけられるとは、夢にも思わなかった」
(二度目以降、ナフアトラで会っている時
スペクターはため息をついて、天を仰いだ。「アバタール!なぜだ!何だってお前は、私のすることにいちいち首を突っ込むのだ。うるさいヤツだ。聞き分けのない子の親になった気分だよ。お前は、ネンネの時間になっても眠らずに、私のコップの水をいじりたがる親泣かせの子供と同じだ!」
(二度目以降、ナフアトラで会っていない時)
スペクターはキミを睨みつけた。「また来たな。なぜまた、ぬけぬけと戻ってきた?」
「お前は、私の体にも私の大切なジェネレーターにも、傷ひとつ付けることはできない。非常に強固に防護されているからな。おとなしく下がれ」


名前
「私は、ジョアン・シュライマン・スペクター博士だ」


ジパクトリオトル
「そのとおりだ。ナフアトラ人の間では、私はその名前で通っている」


スペクター
彼は大仰にうなずいた。「よく覚えてくれたな」


仕事
彼は首を横に振った。「私の営みは、そのような日常的な仕事という観念を超越するものだ。私は世界でただひとり、全人類が希求する楽園を築くことができる人間であり、将来、ミルミデックスを支配し、世界を征服する者である」


もたらす
「地球に楽園をもたらす私のプランを聞きたいかね?」
→はい
彼は大きく息を吸い込んだ。「何ヵ月か前、助手のフリッツが私の元へ興味深い石を持ってきた。ガテマラに落ちた隕石の落下地点から拾ってきたとのことだった。想像を絶する太古の熱に焼かれたかのように、黒くデコボコした石だった。しかもそれは、何かのエネルギーによって脈打っていた。そのエネルギーによって、私は啓発された。普通では思いもよらない考えが、私の心に浮かんだのだ。もし私が、世界でただひとり、このパワーの秘密を解き明かすことができれば、それがきたるべき明るい未来を開く鍵になると確信したのだ。私は石を使って実験を試みた。そのパワーを引き出すための実験だ。そしてある夜、実験中の事故を起こして……、気が付くと、私とフリッツがここにいたというワケだ。私はこの谷で、石が発するパワーを、非常に強く体に感じた。だが、そのパワーの源を探り当てるには、たくさんの人手が必要だったのだ。この谷には狂暴な人間たちが住んでいることを知った私は、実験を重ねて、非常に強力なフォースフィールドで体を包むことに成功した。それは当初、私がドイツから持ってきた石のパワーを利用していた。そして私はティクティカトルの都へ赴き、私は遠い世界から来た偉大な存在であるから、私に従うようにと、住民に告げたのだ。ところが、王と祈とう師は私の命令に従わなかった。そこで彼らを追放してやったのだ。ナフアトラ人の戦士の協力で、石のエネルギーがどこから発せられているかを突き止めることができた。ひとつは、ミルミデックスの洞窟からとわかったが、そこに入ることはできなかった。そして、もうひとつのエネルギー源が、ここコトルの都だった。お前を取り巻くこのジェネレーター群がそうだ。私のアイデアはこうだ。オートマトンをミルミデックスの洞窟に送り込み、そこにあると思われる黒い石を取ってこさせる。それに成功すれば、私はミルミデックスを意のままに操ることができるようになるはずだ。ミルミデックスとオートマトンを支配できれば、史上最強の軍隊を組織することができる。それに加えて、石のパワーを使えば、地殻に巨大な亀裂を発生させて、このコトルの地下都市全体を、そう……、ワシントンDCに出現させるのだ。ほんの数時間の間に、アメリカ合衆国は私の指揮の元に入ることになろう。そして、これと同じことを、あと数回繰り返す。単純な作業だ。クレムリンも、ロンドンのダウニング街も、バッキンガム宮殿も、永田町も、権力機構が集中している場所は、どこも例外なく私の手に落ちる」彼は子供のように無邪気に微笑んだ。
「私は全世界の人間を、ミルミデックスのごとくに統率する。世界は、蟻と化した人間によって構成されるのだ。男も女も、みな従順に私が命ずる仕事に精を出す。幸福な未来世界を建設するのだ。とまあ……、これが私のプランだ。気に入ったかね?」
→いいえ
「では、なぜ私に尋ねた?まあいいか」彼はちょっとムッとしたようだ。


ミルミデックス
「ミルミデックスは、蟻に似た生物だ。大きさは人間ほどもあって、非常に狂暴だ。ミルミデックスは、自分たちで所有している黒い石の力を借りて、人間に近い知性を身に付けることに成功したのだ。それと同一の黒い石が、ここに並んでいる奇妙なジェネレーターを動かしている」


コトル
「コトル人がどのような人種だったかは、定かではない。古代のある部族に属する人々だったことには違いないが、不思議なことに、彼らの記録や芸術などでは、自分たちを表現する際には必ず、人間の姿をしたトカゲとして描いているのだ」


フォースフィールド
「私はフォースフィールドによって守られている。このフィールドは、お前の周りに並んでいるジェネレーターから発生させられたものだ。ジェネレーターが発するエネルギーを、私がこの都市で発見した貴金属で作ったベルトに共鳴させているのだ」


ベルト
「ベルトなら服の下にを締めているよ。ズボンがずり落ちるのを防ぐ役割まで果たしてくれている」


前の
「前の王モクタポトルのことか、それとも、前の祈とう師ワシュテパクのことか?」


モクタポトル
「モクタポトルは愚者だ。このコトルのジェネレーターのパワーを得るには、この谷中を調査する必要があった。そこで、全人員を動員して私に協力せよと要請したのだが、いい顔をしなかった。だから、私は彼を退位させた。そのため、どこかへ逃げてしまったよ。代りに、ウィトラパクティを王座に座らせたのだ」


狂気
彼は歯を剥いた。「フリッツもそう言っていた。私は狂人扱いされたよ。よろしい。それならば、本当の狂気を見せてやろう。さあ、どこでも好きなところを見学するがいい。だが、この都市がお前たちに牙を剥いて襲いかかってきたときに、私に助けを求めても無駄だ。私はただ、笑ってお前たちが死ぬのを見ているだけだ!」
彼はキミに背を向けた。もう何を言っても聞こえないフリを決め込んでいる。


プラン
「私のプランは、地球に楽園をもたらすことだ」


ワシュテパク
「ワシュテパクは、ナフアトラの祈とう師だ。私はミルミデックスのパワーの石に関する、いかなる手掛かりも欲しかった。だから、全員でそれを調査せよと精霊が命令していると発表しろと言ったのだ。彼はそれを断った。だから私は、彼をティクティカルの大ピラミッドにとじ込めてやった」


ナフアトラ
「この谷で最も高い文明を持つ民族がナフアトラだ。彼らの祖先は、アステカ人の祖先と同一ではないかと、私は考えている。そのほかの連中ときたら……まったく使い物にならん。野蛮で統率というものを知らない。命令に従うことができないのだ」



「ナフアトラの新しい王がウィトラパクティだ。ヤツが王になって喜んでいる者など、ひとりもいない。ヤツは人が殺されるのを見ることしか興味がないのだ。私のフォースフィールドで守ってやっていなければ、すぐにでも住民たちに殺されてしまうさ」


ジェネレーター
「この部屋に並んでいるジェネレーターは、言うなれば神秘の電池だ。この原理を知る必要などは、まったくない。ミルミデックスに遠くへ持ち去られた黒い石から、勝手にパワーを引き出しているのだ」


部族
「地上にはたくさんの部族がいる。中でも、ナフアトラは最も文明化された部族だ。ほかの部族の名前は、知る価値もないので、覚えていない。彼らは、地球のいたるところから連れて来られたようなのだ。中央アメリカ、アフリカ、アジアなどのあらゆる地域からな。だが、彼らは秩序も何もない、大変に危険な連中だ。みな殺しにするか、奴隷にでもして、あまり構わないほうが身のためだ」


フリッツ
「フリッツ・フォン・フントラーベンは私の助手兼ボディーガードだった。ヤツのことを、誰に聞いた?ヤツのことなど、気にすることはない」彼は首を振った。
「私がこの谷に連れてこられたとき、フリッツも一緒に引きずり込まれてきたのだ。だが、私が地球征服のプランを立て始めたころから、ヤツは、おかしくなってしまった。ひどく臆病になってしまったのだ。気が狂ってしまったんだよ。そして、私がおかしくなったのだと思い込むようになってしまった。かわいそうに。そしてある日、姿を消してしまった。ジャングルの中でも、さまよっているのではないか。ウサギの生肉を食らい、月に向かって吠えていることだろうよ」


いいえ
彼は鼻を鳴らした。「いいか、よく聞け。私が祈とう師を務めるティクティカトルの都では、私に対する否定の言葉は、死刑を意味するのだ」彼はニヤリと笑った。「だがここには兵隊がいない。お前の死刑を執行する者が、ひとりもいないというワケだ」
彼はキミに近付き、キミの頬をひっぱたいた。そして笑って言った。「だから、この地下都市を探検して、少しずつ体を痛めつけて、最後に命を落とすがいい。自分で自分の死刑を執行するのだ」


黒い石
「私の計算によれば、ミルミデックスは巨大な黒い石を持っている。私をこの谷に連れてきた、あの小さな黒い石と同じものだ。まだこの目で確かめたわけではないが、彼らがそれを持っているのは、ほぼ間違いないと見ている。この部屋に並んでいるジェネレーターは、その石からパワーを引き出しているのだ。そして私は、その副作用として、この谷の時間の流れに、奇異な変化をもたらしていると確信するに至ったのだ」彼は、そのことにまるで関心がないかのように、肩をすぼめた。
「もしその石をここまで運んでこれたなら、地球に楽園をもたらすという、私のプランの実現に大変に役立ってくれるはずなのだ」



「どの都かね?ティクティカトルか、今我々がいるコトルの地下都市か?」


ティクティカトル
「ティクティカトルは、ナフアトラ人の都だ。マヤやアステカの建築に通じる部分が多く見受けられる。地球を征服した後で、ゆっくりと研究してみようと思っているところだ」


地下都市
彼は自分の周りを指差して言った。「すばらしいではないか!この都は、コトルと呼ばれる未知の民族によって建造されたのだよ。彼らは、自分たちの起源や文明に関する記録を、何ひとつ残していないのだ」彼の顔がピクリと引きつった。何か隠し事をしているように見える。
「彼らは、神秘的な現象や力について研究を重ねていたようだ。これも、地球を征服した後で、ゆっくり時間をかけて研究したいテーマのひとつだ」


さらば
彼はニヤリと笑った。「そうそう。お前はお前でやるべきことを、やるがいい。ここはいい町だぞ。ぞんぶんに楽しんでくれ」彼は大笑いをして、そっぽを向いてしまった。


その他
「私には関係がない」


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