Ultima Savage Empire
登場人物セリフ集

Rafkin ラフキン





五十がらみの猫背の男性だ。大学教授のような風体をしている。*
(初回時)
「アバタール君じゃないか! また会えるとは喜びだ! キミがまだ生きているとは聞いていたが、どこにいるかまでは、わからなかったのだよ」

(ジミー、アイエラがいな時)
「どうやら、まだジミーもアイエラも見つかっていない様子だな。何はともあれ、我々がまず第一になさねばならないことは、彼らを探し出すことだ。わかっているね」

(ジミーがいる時)
「おお、すでにマローン君を探し出したようだな。それはよかった。では、次はアイエラの番だ」

「そうだ、ついでと言ってはナンだが、せっかくキミに会えたんだ。一緒に、私の研究室 を探してはくれまいか。我々の今後の活動に大いに役に立つと思われるものが、いろいろと揃っているんだよ。クーラックの村からそう遠くないところにあるはずなんだが」
「キミが私を迎えに来てくれるのを待つ間、私は決して無駄な時間を過ごしていたわけではないぞ。この世界の人々の原始的な風俗習慣を調査するかたわらで、 原始的ではあるが、いくつかの武器の製造法を考えていたんだよ。こんなもの世話にならずに済めばよいが、爆弾とライフルを作ることが可能だとわかった。ど うしても必要とあれば、言ってくれ」

(二度目以降)
「ああ? 誰かね?」彼は眼鏡をかけ直して、おざなりな視線をキミに向けた。「おお、アバタール君じゃないか」


名前
「え? なに? 私の名前だと?古い友人に何を尋ねるのかね、キミ。エリオット・アルキメデス・ラフキン。肩書は、教授だの博士だの、まあ、いろいろある」


ラフキン
「ああ、なんだね、アバタール君?」


仕事
「原則的には、私は地元の自然史博物館の館長だが……つい最近、ヨラルー村の主任医師兼科学の伝導者という仕事も始めたところだ。これまでほとんどの時間を、この谷に点在する部族の研究に費やしてきた」


研究室
「そうとも、いろいろと役に立つものがあるんだよ。クーラックの村の南か南東にあると確信しているんだがね」
(研究室にて)
ラフキン教授は大きくうなずいて言った。「そうだ、これが私の研究室だ」


アイエラ
(アイエラ救出後)
「ウラリ族のあの超重量級に連れ去られ、捕らえられていたそうだが、無事救出したとは、お手柄だな」

(アイエラ救出前)
「ウラリ族に捕らえられていると聞いている。なかなか気骨のある娘さんのようだが、無事を祈らずにはいられん。救出のための行動を、即急に起こす必要があると思わんかね」


ウラリ
(アイエラ救出後)
「キミも私も、ウラリ族に関しては同程度の認識を持つにすぎない。キミがアイエラを助け出す以前は、ウラリ族の生活行動を調査する機会は、ほとんど無に等しかったからな」

(アイエラ救出前)
「私が調査した限りでは、ウラリ族は長い間、消滅してしまったと思われていたようだ。それが最近になって、ほかの部族を襲うようになったという事実から、 ウラリ族は、非常に巧妙に姿を隠しつつ生活しているのではないかと、私は考えるようになった。ウラリ族の村の捜索を何度も行なったという地元のハンターた ちは、私の考えを裏付けてくれている。彼らは、ウラリ族が攻めてくるときは、決まってヨラルーの村の南東の方角から現われると証言しているのだよ」


イーオドン
「我々が今活動してるこの地域一帯は、イーオドンの谷と呼ばれている」


ジミー
(ジミーがパーティーにいる時)
ラフキン教授は面倒そうにジミーを指差して言った。「本人はそこだよ、アバタール君」

(ジミーがパーティーにいない時)
「彼はナフアトラ人の都の西にある、ディスキキと呼ばれる部族の村にいると聞いたことがあるよ」


部族
「ここには、実にさまざまな部族が生活しているんだよ。アルファベット順に列挙するとだね……、バラコ、バラッブ、ディスキキ、ハークール、ジュカリ、クーラック、ナフアトラ、ピンディロ、サックラー、ウラリ、最後にヨラルーだ」
「彼らに会って調査した結果、私は、彼らは世界中の、しかも古代のさまざまな時代から、この土地に連れてこられたとの確信を持つに至ったのだよ。もともと別々だった言語も、次第に交じり合って、今日彼らが話している共通の言語になっていったのだと思われる」


バラコ、バラッブ、ジュカリ、ウラリ、ピンディロ
「まだ、そこまで調査が進んでいないのだよ」


ディスキキ
「ディスキキ族は、実に興味深い部族だよ。この谷のほとんどの部族が、闘争主義的伝統を掲げている中で、彼らはそれとはまったく孤立無縁の状態を保っている。ディスキキの村は、ナフアトラ人の都の西にある」


ナフアトラ
「ナフアトラ人たちは、恐らく、中米にアステカ文明を築いたアステカ人と同じ人種の子孫であると思われる。彼らは、ティクティカトルという都に住んでいる。ヨラルーの村からまっすぐ南へ下ったところだ」


ハークール
「ハークール!これぞまさに、ネアンデルタールの生きた標本なのだよ!博物館に連れて帰れたなら、どんなにすばらしいことか!」


クーラック
「クーラック族は、初めてアジア大陸から北米大陸に渡った民族の子孫ではないかと踏んでいるんだがね……、それを証明できるだけの証拠が揃うまでには、あと何年も調査を重ねる必要がある」


サックラー
彼の目が輝いた。「サックラー族!会ったのだよ、彼らに!世界中どこを掘っても化石すら発見されていない種族なのだ。驚くなかれ、それは、人類と同等の知能を持った直立歩行する爬虫類なんだよ!」


ヨラルー
「実に陽気な部族だ!しかも非常に文明的でもある。私は、この谷に来てからずっと彼らと生活してきた。文化的に見て、彼らはエジプト北部にいたとされているクシ人の子孫ではないかと思われる」


ライフル
「ほう、私にライフルを1挺作って欲しいと言うのかね。ああいうヤツをかね?」
→はい
「よろしい。それでは、必要な材料があるかどうか、ちょいと調べさせてもらうよ」
→いいえ
「そりゃよかった。私も今は、考え事に没頭していたいのだ」
 
「ライフルを作るには、鉄のように固い竹の棒がいる。持っているかね?」
→はい
「よろしい。では料理を始めよう」
→いいえ
「そりゃ残念。空気からライフルを作るのは、いささか困難だ。まず竹を見つけなければならんな、アバタール君。ライフルを作るには、鉄のように固い竹の棒が必要だ。それに、組み立ては私の研究室でなければできないのだよ」

(竹を持っていない)
彼は深く息をついた。かなりイライラしているようだ。「アバタール君、いいかね。もう一度言うから、よく聞いていてくれたまえよ」
「私たちの中の誰も、竹の棒を持っていない。そこまでは、いいね。竹の棒がなければ、最も原始的なライフルすら作ることはできない。だから、竹の棒を探してきなさい。そうしたら、ライフルであると称する論拠を一応に満たす武器を作ってあげよう」
(竹を持っている)
教授は研究室の道具を使い、慎重に、ある秩序をもって、竹の棒の一端にいくつかの穴を開けた。
紐や細釘や、服のポケットや研究室のあちらこちらからかき集めた、珍しい材料を使って、教授は竹の棒の穴の近くに、小さな石を取り付けた。
今度は、短い木の棒の先に金属を取り付けた。そして、その棒が回転して竹に付けた石と接触するように、短い棒を竹の棒に取り付けた。
「さて、これに完成したるは」と教授は説明を始めた。「ごく原始的な単発火打石銃であります。使用方は、まず、この引き金の反対側の端で火打石を叩くよう に、引き金を引く。すると、火花が散る。火花はこの穴を通って竹の筒に入り、あらかじめセットしておいた火薬に引火する。火薬は”弾丸”を押し出す。つま り、まったくもってライフルの作動原理がここに実現されるのでありまーす」
「そら」教授は顔をあげた。「キミが持ってきた竹の棒は、今ここに、恐ろしい殺傷兵器として生まれ変わった」そう言って教授は、キミに竹製ライフルを渡した。
「何もしなくても勝手に弾がでるようなライフルなど、作れはせん。当然のことながら、キミには弾薬の作り方と、その装填の方法を教えなければならん」


手榴弾
「手榴弾を作って欲しいと言うのかね、アバタール君?」
→はい
「おお、なんという悲劇であろうか。この、平和を愛する心やさしいラフキン教授は今、若者に考古学と、そして爆弾の作り方を教えんとしているのである」
「ごく素朴な手榴弾だが、それを作るには、1個につき、これから言う材料が必要となる。導火線として、タールを浸透させた布の帯を1本。火薬を5つかみ。 そして、素焼の壷がひとつだ。これらをひとつにまとめるわけだが、やり方はいたって単純だ。素焼の壷の口をふさぐ要領で、壷にタールを染み込ませた導火線 を使えばいい。素朴だが、威力は十分にある。ここでキミが作れる火薬は、大変に不安定な物質であるから、手榴弾を目標に投げつけるだけで、爆発させること ができる。もちろん、導火線に火をつけて爆発させることもできる。そのときは、手榴弾を置いてから一目散に逃げなければならないぞ」
教授はため息をついた。「ラフキン教授、テロリストの教官となる……か」
→いいえ
「それはよかった!考えてもみたまえ。教育に携わる者が兵器を作らされる苦しみを!」


火薬
彼は、チッチッチッと舌を鳴らした。「火薬の作り方を知りたいのかね?」
→はい
「ああ……、何も難しいことはない。木炭と硝酸カリウムと硫黄がすべて同量ずつあればいい」
「それらをすべてすり鉢に入れ、粉末にする。それで火薬のできあがりだ」
→いいえ
「なら、なぜ尋ねるのかね?まったく!」
(ライフルを持っている時)
「クラシカルな先込め式の銃を土台にして、より洗練された改良を施したため」教授は得意そうな顔で言った。「キミはただ、竹の銃身に火薬を装填するだけでよい。それで、準備完了だ。あとは狙いをつけて撃てばよい」


弾丸
彼はチッチッチッと舌を鳴らした。「つまり、火薬の作り方を知りたいわけだな?」


松明
「布を裂いて作った帯にタールを染み込ませて、それを木の枝に巻けば、立派な松明の出来上がりだ」


木炭
「最も手軽で確実な木炭の作り方は、木の枝を焚き火やかまどで焼く方法だ」



「そこらに生えている木の枝を引っ張ってみたまえ」


硝酸カリウム
「硝酸カリウム、またの名を硝石ともいうが、私の研究室にひと瓶だけ残っていたと思う。幸いなことに、ほとんどの洞窟には水晶の鉱床があるから、そこで採取することもできるはずだ」


素焼きの壷
「手榴弾を作るには、固く焼いた素焼の壷が必要だ。その壷を作ることは比較的たやすい。素焼の壷が見つからない場合は、粘土で作った柔らかい壷を窯に入れて焼けばよろしい」



「素焼の壷は、大きなかまどで焼いて作るんだよ」


硫黄
「火山近辺では、硫黄が湧き出ている硫黄溜まりをよく見かけるはずだ。金属のこし器があれば、そこから純粋な硫黄分だけを採取することができる」


こし器
「かなり頑丈な金属製のこし器である必要がある。たしか、私の研究室にいくつかあると思ったが」


すり鉢
「すり鉢かね。粒の荒い素材を粉砕して粉にする鉢だよ。食糧の加工にも使える大変に便利な道具だ。粗末に扱うとバチが当たるぞ。私の研究室にもひとつある」


石臼
「石臼なら、どの部族の村にも、ゴロゴロしてるんじゃないかな」



「ああ、布の帯。ナイフかハサミを使って、布を裂いて作るのだよ」


タール
「この土地に湧き出ているタールは、みな大変な高温なのだよ。だから、金属などの耐熱容器でなければ、それを運搬することは難しい。バケツなどが、うってつけじゃないかな」



「ナフアトラ人に聞けば、どこで手に入るかわかるだろう」


ありがとう
「どういたしまして」


別れる
教授は怒鳴り出した。「とんでもない、私は別れないぞ。そもそも、最初にここにいたのは私だ。私に命令するのかね?いったい何様のつもりだっ!まったく!」

(水の上で)
「ねえ……キミ……」教授は恐る恐る水中を覗いた。「こんなことを認めたくはないが……、私は泳ぎを習ったことがないんだよ。そういわけで、もうしばらくの間、私はキミと一緒にいることになりそうだ」

(パーティーメンバー時)
「なるほど、そうだと思ったよ。若い者は、年寄りから学べるだけ学んでおいて、すべて学んだと思うと、ゴミのようにポイと捨てる」


待て
「ここで待つことなどできん。私は忙しい身だからな。やらねばならんことが山ほどある。その私に待てだと?とんでもない!」
(水の上で)
「あ……、もう少し地面が乾いたところに揚がったらな」
(パーティーメンバー時)
「そうかね、よくわかったよ。年寄りがここで十分に衰弱した頃合を見計らって、ゆっくり戻ってくるがいい」


仲間
「おお、これからどこかへ行こうというのだな?」教授の表情が明るくなった。「それはありがたい。もうここには、十分すぎるぐらいいたからな」

(パーティーメンバー時)
「仲間とな?何かを分類する話かな?」教授はフクロウのような瞬きをした。「おお、私に仲間に入れといっているのだな。もう仲間になっているのではなかったのかね」

(パーティーが一杯の時)
「せっかくだが、アバタール君。私には少々人数が多すぎるように見えるぞ」

(水の上で)
「アバタール君、キミが固い地面の上に立ってから、仲間に入ろうじゃないか」


シュバイツァー
ラフキン教授は、ちょっと決まり悪そうに言った。「その、つまりだ。ヨラルー族の連中が、私のことをそう呼ぶのだよ。私は彼らに、祈とう師になってほしい と頼まれたのだ。そのとき私は、祈とう師よりもむしろ、シュバイツァーになりたいと言ったんだ。もちろん、アルバート・シュバイツァー先生のようにありた いと言ったつもりだったのだ。アフリカで宣教活動をするかたわら、医師として、作家として、また音楽家としても活躍された尊敬するシュバイツァー先生のよ うになりたいとな。ところがヨラルーの連中は、それを私の職名と思い込んでしまった。シュバイツァーは祈とう師の一種だと思っているのさ。正しい意味を教 えてやる時間が、なかなかなくてね」
教授はいたずらっぽく笑った。「ま、いずれね」


さらば
「これだ。さんざん人の頭脳を持ち上げといて、用がなくなればサヨナラだ。私のことなど忘れて、もっと面白いものに飛びついていってしまう」


その他
「その話は後にしてくれ」



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