痩せ細ったひ弱そうな男の子だ。
（回復前）
少年は横になったまま、声にならない呻きをあげるだけだ。
（回復後初回）
「アバタールさん。ナカイを治してくれた方と伺っています。ナカイ、あなたに心から感謝感激しています」
「どうぞ、ナカイにお話しください。ナカイ、将来は酋長になる。でも、常時謙虚であれと、父上に言われているよ」
（回復後二度目以降）
「アバタール!ナカイの命の恩人!さあ、何でも聞いてください。ナカイは、将来酋長になります。だから、いろいろ勉強してます」
名前
「ナカイ、いいます。バラカイの息子です」彼は自分を指差した。「ナコラという妹、います」
仕事
「将来、ある年齢に達したとき、バラッブ族の酋長になります。そのため、武術的鍛練や、ご先祖様が残された知恵的言葉を学んでいます」
ご先祖
「アバタールも、ご存知のとおり。ご先祖様とは、亡くなられた両親の両親、両親の叔母や叔父、またその両親とその叔父や叔母、ずっとずっと時の始まりまで続く一族です」
青い石
「父上のバラカイは、青い石のことをよく知っています。アバタール、父上に聞かれたほうがヨロシと思います」
トカゲ
「雷トカゲとは、サックラー族の言葉で、彼らを食う大トカゲのことね」
サックラー
「サックラー族、人の形をしたトカゲの部族です。恐怖的顔つきをしていますが、内面は人間と大同小異。ナカイは、子供のころ、よくサックラーの子供と遊びました」
（サックラー同盟前）
「サックラー族は今、問題を抱えています。雷トカゲと呼ばれているトカゲに悩まされています」
バラッブ
「バラカイはナカイの父です。大変に賢い人です。バラッブ族の酋長であるばかりか、祈とう師でもあります。ナカイは祈とう師にはなりたくありません。祈とう師になるには、たくさん勉強すること、必要だからです」
ツマッシュ
「ツマッシュというディスキキ族の男に、一度会ったことあります。彼は太鼓を作っていました。とても奇人変人。ディスキキから追放されたそうですが、父上のバラカイが詳しく知っています」
ナウル
「知っています。大嘘つきです。ナカイの妹のナコラは、一度、ナウルを殴ったことがあります。ナウルに会ったなら、ナコラのこと、聞いてみる、いいです」
部族
「ほかの部族のこと、まだよく知りません。私たちはバラッブ族です。台地の住民です。西にはサックラー族が住んでいます。とても興味津々的部族です。谷川を越えた東の方には、もっとたくさんの部族が生活しています。ナカイは、ディスキキ族の人たちに何度か会っています。その中に、ツマッシュもいました」
ディスキキ
「東の川を越えたところに住んでいます。川の縁に沿って歩き、北に曲ります。すると、そこにディスキキの村があります。とても気さくな人々です。大変に平和的人々です。ナカイですら、ディスキキで一番強い戦士を倒すことができます。妹にだってできるでしょう」
妹
「ナコラという名前の妹、います。今、妹は隠れています。お客さんが来たからです。恐らく、アバタールがいる限り、ナコラは顔を見せないでしょう。妹は、ディスキキの戦士に背後の木から飛びかかって、ピックリさせる遊びが好きでした。しかし、父上に止められました。ナコラは、ナウルという戦士にも飛びかかったことがあります」
さらば
「アバタール、行ってしまうのですか。残念無念。また、おしゃべりしに来てください。ナカイ、酋長になるために、知らないことは何でも知っておきたいのです」
その他
「アバタール、それはバラカイに聞いたほうがよろし」
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