
堂々とした態度の美しい女性だ。しかし、かなりやつれている。
  (初回)
  「あなたに精霊の祝福がありますように」彼女は言った。しかし、その顔は暗く悲しい。
  
  (二度目以降)
  「まあ、遠い国から来た、おかしな戦士さんね。バラコの酋長に、どのような用かしら?」
  
  (ハリサ救出前)
  彼女は必死の形相で、キミとその周りの人の顔を見渡した。そして落胆して言った。「遠い世界の戦士、まだ私のハリサは見つからないのね。そうなのね。それで、何か用かしら?」
  
  (ハリサ救出後)
  彼女はキミとキミの仲間たちに気付き、大きく目を見開いた。「アバタール!ハリサの命の恩人!ハリサが帰ってきて、アバタールのことを話してくれました。大猿からハリサを救ってくれたこと、バラコの酋長として感謝します。アバタールに大きな借りができました。そのことについて、話し合いましょう」
  
  (連合後)
  「私のハリサを大猿から救ったアバタールに、精霊の祝福を! バラコの酋長に、どのような用かしら?」
  名前
  「ハラワ。ハリサの母親よ」
  ハラワ
  「はい?」
  仕事
  「ハラワはバラコ族の酋長です。娘のハリサが、いつか私の跡を継ぐわ」
  部族
  「ハラワは、バラコ族の人間です。バラコは、北部の山岳民族です」
  ハリサ
  (ハリサ救出前)
  「ハリサは私の娘。しかし、今は連れ去られ、捕らわれています。バラコの村の北の、川の近くの崖の上に住む、どの戦士よりも大きな大猿に連れ去られたのです。つい最近のことです。大猿が崖から降りてきたときに、捕まってしまったんです。ハラワの戦士たちが崖に登ろうと試みましたが、登ることはできませんでした。いつ、あの猿どもが、ハリサを手に掛けるかわかりません」彼女の頬に涙が流れた。
  
  (ハリサ救出後)
  「ハリサは私の娘。もう、ご存知のとおりよ。アバタールが、あの恐ろしい大猿から救い出してくれたのですものね」
  トプルー
  「その名を名乗る者は、年老いた祈とう師です。バラコの村の西の、小さな島に住んでいます。日の光に頭をやられたような話し方をします」
  ミルミデックス
  「知っています。南の方に棲んでいるとか。狂暴な蟻のような怪物です。南の部族が滅ぼされれば、次に狙われるのは私たち、北部の部族です。それが、大変に気掛りです」
  連合
  (ハリサ救出前)
  「連合? 部族連合? とんでもない。私たち谷の部族は、昔から憎しみ合っているのです。バラコは、特にピンディロ族と敵対しています」
  彼女の顔に陰がよぎった。「でも……、もし、どこかの強い戦士がハリサを助け出して、私のもとへ帰してくれたなら、その人のために、たとえピンディロ族とでも手を結びます」
  ジミーが勢いよくメモを開き、メモをとった。「いいよ、ボス」
  
  (ハリサ救出後)
  「連合? 部族連合? なぜ、そのようなことが必要なのです?この谷の部族は、みな昔から憎しみ合ってます。私たちは、特にピンディロ族と敵対しています」
  「でも……、アバタールはハリサの命の恩人。ハラワも、アバタールには大きな恩を感じています。ハリサを助けてくれたお礼として、ほかの部族との連合に参加することを約束します。この際、ピンディロ族とも手を結びましょう」
  ピンディロ
  「ピンディロは平原を駆回る部族です。山裾には近付きません。バラコの村から、ずっと北と東へ行ったところに住んでいます。湖のほとりです」
  さらば
  (ハリサ救出前)
  彼女は気の抜けた身振りでキミに別れを告げ、物思いにふけるように、横を向いてしまった。
  
  (ハリサ救出後)
  「ハリサの恩人アバタールに、精霊の祝福を」
  その他
「それはわかりません」