Ultima3 The Book Of Amber Runes
& The Ancient Liturgy Of Truth


私、ロード・ブリティッシュは、この本の制作にあたり、多大なる協力をくださった次の方々に感謝します。
大部分の仕事をしてくれた、マーガレット・エレン・ウェイジャーズ。
序文と内容に関するアドバイスをくれた、ロー・R・アダムスIII世。
多大なるデタラメな編集をしてくれた、ロバート、マーシー、オーエン、ならびにヘレン・ガリエット。
すばらしいイラストを制作してくれたヘレン・ガリエットには、特別の感謝を捧げます。





The Book Of Amber Runes (琥珀の呪文集)

旅の者へ。
我は、新たなる力が授かるこの呪文の書を所有し、大切に扱うことを汝に望む。
汝はすでに 第五界までの呪文を修得しうる能力を備えている。
そのため、これが無用の古書となるときは近いかも知れぬ。
だが、地獄の底"グレート・ステイジアン・アビイス"における精神改革の試練に堪え抜けたならば、第六界の呪文を修得することがかなうのである。
当然、アビイスに到注するには、並外れた体力と技を備えていなければならない。

ここに記された力の体系をよく学び、賢く利用せよ。
慎重なる利用によって、あらゆる困難を克服することが可能となろう。
無駄使いは、汝に無償の疲労をもたらすのみである。

この奇異なる時代を、賢く生き伸びられんことを願う。                           ドルイド セルザニク第九界呪文継承大魔道師



A. REPND
その昔、オークやゴブリンやトロールといった不浄の生き物は、この国には存在しなかった。
これらは、自然界より発生したものではなく、狂気の魔道師によって造り出された、魔法の奇形動物なのである。
今日では、これらの生き物は、幾世代にもわたり繁殖を続け、その凶暴性は、広く知られるようになった。
目の詰った固いイチイの若木より彫り出されたスタッフを用意せよ。
オークやゴブリンやトロールに、汝のパーティーが遭遇したならば、スタッフを彼らに突きつけ、この解呪の呪文の名を発するのだ。
この呪文の目的は、その生命活動の根源である魔法を解いてしまうことにある。

B.MITTAR
遠投に適した木片や小石などを手に取り、強く握りしめ、次のMITTARの呪文を唱えながら、拳を胸に打ちつける。
MANJI MULA NESPON LEV
MITTAR NOPSEN ALUM CAVI
しかる後、手に握られたる物を、敵に向かって投げつける。
魔力がキラキラと輝く虹色の光となって汝の手中から飛び出し、敵を襲うであろう。
その光は、敵の体力に侵入し、生命力を崩壊せしめる。
この呪文の威力は、錬度と集中力を高めることによって、幼い子供の平手打ち程度のものから、勇猛たる騎士の一撃程度にまで、自在に調節することが可能にな る。

C.LORUM
ダンジョンや洞窟ばかりでなく一般的な建造物に、心許ないランタンの明かり頼りに足を踏み入れるとき、ロラムの塵の用意が十分であるかを必ず確かめること だ。
ロラムの塵は、蜘蛛の液体と強い日光に長時間さらすだけで、容易に作ることができる。
こうしてできたロラムの塵は、セーム皮の袋に集め、次の呪文を唱えながら、太陽の光とともに封印する。
OBREY URICUM OBLA SUN
太暢の光を放出するには、上の呪文を逆から唱えながら、ひとつまみのロラムの塵を取り出し、空中に撒く。
暖かくやわらかい魔法の光が、短時間ながら汝を包むであろう。

D.DORACRON
ダンジョンにおいて、通過困難な場所に悩まされた場合、特に重宝な呪文である。
これを取り行なうためには、穴熊の左前足が必要である。この扱いには、十分に注意と払わなければならない。
なぜなら、少しでも穴熊の足に傷が付いたなら、生きている穴熊がその傷により自らの行動に支障をきたすように、汝にとっても、障害になるからだ。
その準備が整ったならば、これを取り行なわんとする場所にパーティーで輪を作り,次の呪文を唱えよ。
LIEDLAM SPULGER IDSKRIM GRUEN BEAST TRENTLE BAN
この呪文が唱えられるや、汝とパーティーのメンバーは、ひとつ下の階に瞬間移動するのである。

E.SURACRON
これは、DAG ACRONと深い関わりのある呪文である。
結果として、瞬間移動する方向が異なるのみである。
これを取り行なうには、乾燥させた鳥の翼が必要となる。
それも天高く羽ばたいているところを、1本の弓矢で胸を射抜かれた鳥のものでなければならない。
これに皮ひもを通し、汝のスタッフの先に縛りつけるのだ。
この呪文の場合も、パーティーで輪を作る。
鳥の翼を掲げ、次の言葉を唱えよ。
LIEDLAN SPULGER IDSTRIN
FAUN BEAST FENTRI CHEM
これが唱えられるや、汝と汝のパーティは、天井を通り抜け、ダンジョンのひとつ上の階に移動できるであろう。

F.FULGAR
この呪文は、戦闘において強力な武器となろう。
これを取り行なうには、鉄で周りを覆った金の芍と、小瓶に満たした魔法水が必要である。
魔法水とは、草原の沼の水面に稲妻が落ちた瞬間に汲み取った水のことである。
戦いが近付くまで、小瓶にはしっかりと封をしておく。
そして、いざというときに、この小瓶に金の芍を当て、次の呪文を大声で唱えながら芍を敵に差し向ける。
FLAMIN FLEETIS POND!
小瓶に封印された強大なエネルギーは、金の芍を伝い出て炎の球となる。
そしてそれは、激しく回転しながら軌跡を焼き払いつつ敵に向かい突進するのである。
これは確実に敵に命中し、それを抹殺せしめる。
人ひとりならば、その威力は有余るほどであり、強靭な怪物に対しても、多大な痛手を負わすことができる。

G.DAGACRON
この呪文では、ごく一般的なオリゴンを用いる。
オリゴンから発せられた幾筋もの光線を地面に落とし、次の呪文を唱えよ。
DAG FULNUS ACRON FRIEDA ACRON BOONT
ひと筋ごとに光がパーティーのメンバーと照らすと、メンバーはひとりずつ姿を消す。
最後に汝自身も、姿を消すことになる。
そして次の瞬間、この地上のどこか別の場所に、順番に現われるのである。
この呪文は ソーサリアの地上でのみ効力がある。
汝らを必ずどこかの平原へ、移動せしめるものであるが、はっきりとした行き先は、何人にも予測がつかぬ。

H.MENTAR
この呪文を唱える前に、太古より鬱蒼と茂る暗いオークの森などでよく見かける、オークの虫こぶを集めなければならない。
しかる後、この虫こぶを、MENTARの書に記された次の言葉を唱えながら、溶かしたロウに浸ける。
ZANBAR LEECHEN
CERDI MENTAR
戦闘時において、この虫こぶを手の中で砕くと、恐怖の叫びが青い球となって敵に飛びかかる。
それは敵の心に侵入し、再起不能なまでに精神構造と破壊するのである。
汝の知性の高さに応じて、その威力が変化することを、覚えておかれよ。

I.DAGLORUM
これは、LORUMの呪文と効果は同じであるが、持続性が高い。
金の短剣を強い陽の光にさらし、肌が焼けるくらいにまで熱せられたなら、強く石に擦りつけ、金の粉を作る。
それが石の上に溜まったなら、次の呪文を唱えながら、絹の袋に集める。
OBRUM URICA OBLA SUM
URICA MANI SUM LEVI
長時間輝く光が必要になったとき、絹の袋を手で強く振るがよい。
金の粉に秘められたエネルギーが、金色のまばゆい光となって、長く放出されることだろう。

J.FAL DIVI
祈とう系の呪文を繰らんとするならば、相当な力が必要とされる。
FAL DIVIは汝に、怒ろしいほどの数々の能力を与えるものである。
これなくしては、第六界の呪文の修得はかなわない。
これは、たやすくはない。多くの失敗を重ねることとなろう。
汝の体に聖水をふりかけ、FAL DIVIの祈りの言葉を、ゆっくりと唱えよ。
FAL DIVI DOM MINEA
FAL DIVI REQUI SEM
真古代祈とう書を参照し、そこから、汝が必要とする呪文を唱えるのだ。
この祈りが正しく唱えらたたなら、真古代祈とう書にある、すべての呪文が汝のものとなろう。
これよリ先には、第六界の高度な呪文が記されている。これらは闇の力を操る呪文であるため、あわてて試さんとすることなかれ。
ステイジアン・アビイスにて修行を積まぬうちは、唱えることができたとしても、汝の能力ではその偉大な力を制御することはできない。
死の影が、汝の目に身近に映るようになり、魔術の道に精通したとき、これらの呪文は汝のものとなる。
この呪文の前には、汝は敵なしである。
ただし、よく考えて、注意深く使うことだ。
なぜなら、これらは多量の魔力を央必要とするからである。

K.NOXUM
これは、多数の強敵に囲まれたときなどに頼りになる、最も初歩的な大量殺傷用の攻撃呪文である。
ソーサリアの2つの月が朔月の夜、炎のダンジョンの入り口に行き、その付近に堆積している火山灰を集めてくる。
そして、そち晩のうちに、火山灰とシナモンと高麗人参とを同量ずつ混ぜ合わせる。
こうしてできた魔法の混合物を、次に記すNOXUMの呪文を唱えたる後に、敵に向かって投げつける。
NOXUM MENTON LANU FLAMA
されば、混合物は炎をあげて敵に降り掛かり、多くの敵に大打撃を与えるであろう。

L.DECORP
太陽が幾度もその軌道を巡り、汝は魔術の道において、数多くの経験を積んだ。
汝の技と力は、魔術による戦闘の瞬時決着が可能になるまでに至った。
この呪文を唱えることにより、汝は持てる限りの魔力を引き出し、特定の敵にそれを集中させることができる。
DECORPの呪文を口ずさめば、周囲の空気は、汝の命令を待って低く唸る魔力と共鳴して震え出す。
そして魔力は、相手が何者であれ、汝が指定した敵に向かって突進し、その生命を確実に、完全に消滅せしめる。
NON CRONO DI VANI
PAS NUMEN TI SONI

M.ALTAIR
これまで、汝は汝の魔力を、この世界で魔術を取り行なうために使ってきた。
しかし、第六界の呪文の継承者となった今、汝はこのせ界を超越するために、魔力を使うことが可能になったのだ。
まず、一握りの砂を取り、次に記すALTAIRの呪文を唱えながら、砂を地面に落とす。
ALT MAN FUL MINTAR
LAE FIN CRIM BONTAIR
砂が落ちてゆくにしたがって、しだいに時間の流れが遅くなり、ついには停止してしまう。
そして汝は、時簡が止まった世界で、自由に行動できるのである。
世界は汝の意のままに、ある決められた間だけではあるが、凍りついてしまうのだ。

N.DAG MENTAIR
これは、強力な大量殺傷用の攻撃呪文である。
汝を取り囲んだ敵に対して、ある程度、その強さに値する打撃を与えるのだ。
夏の最も暗い夜に、年をとった知恵のあるフクロウを1羽生捕りにする。
2つの目玉だけと取り出して、フクロウを石の祭壇に捧げ、次の言葉を唱える。
FENDI MENTAR DIVI
CREMBI MENTAR BONI
敵と遭遇したなら、この呪文を唱え続けよ。
そして、空気中の魔力が汝の声に共鳴して、重い圧迫感を持ち始めたなら、両の手でフクロウの目玉を潰せ。
その瞬間、敵はとてつもなく強い衝撃を受け、汝の知性と同量の被害を被るのである。

0.NECORP
望月の夜、黒班病で死にかけている人間の肝臓を取り出し、森の中で14週間と1日、乾燥させる。
しかる後、次の呪文を唱えながら、細かく挽いて紛にする。
DON CORPUS MIE DA FUTZ
RIE DA DON NEMI
紛といくつかの小瓶に分けて待ち、いざというときに敵の頭上に投げよ。
されば、小瓶は魔法の力によって自ずと砕け散り、中に封じ込まれていた、おぞましい腐敗物が、敵の集団に降り注がれる。
瞬時にして敵どもの肉体は、元の形がわからないほどに朽ち、戦う体力が奪われてしまうのである。

P. 
この呪文には名前がない。
いまだかつて書かれたことも、声に出されたこともない。
魂を闇の王国に追放しなければならない状況においてのみ、これを取り行なわんことを申し付けておく。
これには、闇の王の名前が付されているのである。
この呪文を唱えるとき、汝は最高度の精神集中を要求される。
地面にイチイのスタッフによって防御のための五芒星形を描き、敵が位置する方角に最も近い角にロウソクを立て、灯す。
硫黄の紛を炎にふりかけ、闇の王の名を口にする。
この言葉を聞いたすべての敵は、肉体も命も確実に粉砕されてしまうのである。
後には、小石ほどの生命も残らない。






The Ancient Liturgy Of Truth (真古代祈祷書)

この新古代祈とう書は、当教派によって 3千年間伝えられた物である。
幾世代もの管理者の手に委ねられたるも、門外に持ち出されたことはない。
今ここに、汝を新たな管理者として迎えるにあたり、一語一句なりとも他に漏洩することなきよう守られんことを願う。
これに記された祈とうの数々は、計り知れない恩恵をもたらすものであるが、修行を積まぬ者が使用したならば、その者に恐ろしき災厄が降り注ぐことになる。
また、これら神への祈りの言葉は、世の邪悪なる物との戦闘において、汝に力を与えることとなろう。

祈とうの呪文は、力の弱い順に記されている。
その多くは、幾多の道を歩み大いなる知恵を身につけた後にのみ、行使できるものである。
全身全霊をこれに捧げるならば、奇跡を起こす力が、いずれ汝にも宿るであろう。
精進によって手にすることができる奇跡の力は、人の生死をも左右するものである。
この尊い力は、世界の浄化のために使われるべきものである。
決して、軽はずみに使うことなかれ。

いざ、この暗黒の時代に臨みて、我が祝福を受けよ。
常に真実の希求を忘れるなかれ。
真実こそ、無限の力の源なればなり。                                                予言者アリゼルカノン



A.PONTORI
悪は様々な形となってソーサリアに現われるが、中でも邪悪なものは、アンデッドである。
スケルトン、ゴール、ゾンビといったアンデッドは、ダンジョンや森や平原を我が物顔に歩き回っている。
これらは敵し難い相手ではあるが、根源的な弱点を持っている。
悪の手先として活動する彼らは、魂の抜けた人の屍に、悪が宿ったものなのである。
汝、これらアンデッドに遭遇したならば、彼らに対して真実のアンクを高々と掲げよ。
真実の心を力強く持って立ちはだかったならば、悪の呪いは解かれ、あとには朽ちた屍だけが残されるであろう。

B.APPAR UNEM
旅の途中に発見される宝箱には、罠が仕掛けられていることが多く、汝および汝の仲間が、それにより傷つけられる恐れがある。
悪の本質を見極める目を持つ汝にすれば、このような障害は、物の数ではない。
汝および汝の仲間を傷つけることなく宝箱を開けるには、錠前に聖水を1滴たらし、真実の神の助力を祈りながら、聖なるアンクを宝箱の上にかざせ。
されば、箱は何事もなく開き、汝はその中身を自由に取り出すことができる。

C.SANCTU
治療の力が必要とされることは多い。
軽い怪我程度であれば、この簡単な祈とうで十分に効果がある。
汝の無我無欲の魂が、この世に真実と善の力を純粋な形で導きだす。
治療を望む者に手をかざすだけで、汝の手が当てられた傷は癒される。
始めのうちは、治療の力は限られているが、経験を重ねることによって、その力は強力なものに成長していくであろう。

D.LUMINAE
闇に光をもたらす力は、しだいに汝の肉体を離れることが可能になってくる。
汝の手には、呪文によって物体を光り輝かせる力が秘められているのである。
スタッフを高々と掲げ、この呪文を繰り返し唱えよ。
されば、汝の真実の力で、汝の手のスタッフから青白い柔らかな光が発せられるであろう。
ただし、この光は永遠に輝くものではないから、注意されよ。
汝がスタッフに与えた力は、光となって消耗し、しだいに暗くなり、やがては消えてしまう。

E.REC SU
修行を重ねるうちに、この世には物と物の境界というものは存在しないことが、わかってくるであろう。
この真理が理解できたなら、一般に信じられているような物質世界における物と物の境目は、ずっと曖昧なものになるはずである。
大地の胎内に深くご潜っていくことは、より強力なな悪に近付くことでもある。
汝の本質が善であれば、水中に潜るがごとく、悪に近付けば近付くほど、汝の体には浮力が生じるのである。
そこで、ダンジョンの中でこの呪文を唱え、頭上の天井にスタッフで触れると、天井は半物質化し、汝および汝の仲間は、天井を通り抜けて、ひとつ上の階に移 動できるようになる。

F.REC DU
物質を通り抜ける力は、上方にのみ働くものではない。
はるか地底のダンジョンの最下階の、さらに地中深く、地球の核に流れ込む川があるという。
これこそ、最も忌まわしき悪の住み処である。
悪から離れようとする自然の浮力のため、また、恐怖が伴うため、下方への移動は上方への移動に比べて、やや困難になる。
それでも、地下に向かって行きたいのならば、スタッフで床を叩きながら、この呪文を唱えるがよい。
床は半物質化し、汝および汝の仲間は、徐々に床を通り抜け、ひとつ下の階ヘ移動する。

G.LIB REC
物体を通り抜ける呪文の中でも一番高度なものが、ダンジョン内での平行移動である。
LIBRECは前述のふたつの移動と、次の点において異なる。
物体が汝を通過させるのではなく、汝自身が半物質化し、物体を通過するのである。
ある地点で汝の実体を消滅せしめると、まったく別の地点で実体を結ぶといった具合だ。
これを行なうには、まず呪文を唱え、スタッフを汝の頭上に円を描くように回転させる。
スタッフの回転を止めると、移動はその地点で止まる。

H.ALCORT
これは、解毒専門の治療である。
毒は、生き物をほぼ確実に死に至らしめる、恐ろしい存在である。
神の力の助けを借りることによってのみ、毒に冒された者を、その厄から救うことができる。
汝が手を当てることで、患者の血管に流れる毒は、命の液体に変換され、その者の肉体を癒し、魂をなごませる。
汝、解毒に成功したならば、それを誇るがよい。
この力は、儀式を間違いなく確実に取り行なえる者にのみ.宿るものであるからだ。

I.SEQUITU
地下深く探検の足を伸ばそうとすれば、重大な危機に直面することは、珍しくない。
パーティーのほとんどが殺されてしまうか、瀕死の重傷を負わされることもあるだろう。
食糧が底をついてしまうこともあるだろう。
道に迷って、出口を見失うこともあるだろう。
この呪文は、巨大な墓穴の底で、絶望する旅人の脱出せしめる、真実の力を求めるものである。
聖なるアンクを高く掲げ、この呪文を叫べ。されば、汝および汝の仲間は、真実の力によって、深淵よりソーサリアの地表に導かれるであろう。

J.SOMINAE
汝の能力は着実に高まっている。
そしてその幅は、夜空を満たす星々のごとく、絶えず広がり続けている。
汝が初期の頃に修得した真実の光の呪文は、実にすばらしいものであった。
しかし、より大きな問題の解決を迫られるようになると、より長く輝く光が必要になってくる。
この呪文を唱えたならば、汝の体全体が真実の光に包まれる。
しかし、この光とて、汝白身の内なる力を燃やして輝くものなれば、永遠に輝き続けることはできないと知れ。

K.SANCTU MANl
汝が旅に出てから、幾度となく草が生い茂り、種が芽を吹いた。
様々な道を歩き、数多くの知恵を身につけたことだろう。
そして、汝は、ついに真の奇跡が起こせるにまで致った。
敵の剣によって切り刻まれ、あの世の門の前で死の恐怖に脅える友を、生の世界に引き戻す力が、今、汝のものとなったのである。
香油を小さなつぼに用意し壺に用意し、それが完全かつ聖なる真実によって清められんことを祈れ。
香油を負傷者の体に強く擦り込み、傷口深くにまで香油をしみ込ませよ。
されば、汝の目前にて、肉体が結合しあい、傷は見る間に癒され、血液が再び血管に流れるであろう。

L.VIEDA
地図を紛失したとき、薄暗いダンジョンの迷路にはまったとき、鬱蒼とした禁断の森に迷い込んだとき、VIEDAの奇跡が、汝に道を示す。
汝の魂が十分に清められていることが確かめられたなら、少量の聖水を汝のまぶたにこすりつけよ。
されば、必要な時間だけ、汝の目に行くべき道が映るであろう。
精神統一が十分になされているなら、真実の奇跡は、汝の目前に広がる。
ダンジョンにいようと、地上にいようと、汝の周囲の映像が手に取るように見えてくるのである。

M.EXCUUN
汝および汝の同志が、恐ろしく手強い敵と戦わなければならない場合がある。
このような相手を倒すことは、かなり大変な仕事となろう。
こんなときも、真実の析とうの力が助けになってくれる。
汝が強大なる敵に遭遇したならば、EXCUUNの奇跡を求めよ。
聖なる真実のアンクを敵に向けて差し出し、奇跡の呪文を唱える。
されば、まばゆい真実の光が敵に向かってほとばしり、敵の肉体は消滅するであろう。

N.SURMANDUM
ここまでくると、汝の力は、この世のあらゆる限界を越える。
すでに汝は、死の王国に歩み入り、その世界にさまよえる魂を、この世に引き戻す力を手に入れた。
汝の魂を肉本から解放し、死の闇に潜入せよ。そして、そこで眠りについている、かつての同志の魂に手を差し伸べて、この世に連れ戻すのである。
されば、彼の魂は元の肉体に戻り、命が蘇る。
ただし、呼び戻さんとする魂の意思の力が弱く、連れ戻すことに失敗したならば、彼の肉体は灰に帰してしまうであろう。

0.ZXKUQYB
上に記された文字は、7つの破壊の言葉の頭文字を並べたものである。
それぞれの言葉は、真実の怒りを放出するものであり、完全な形で記されたことは、いまだかつてない。
なぜなら、それらをすべて発音しただけで、計り知れない破壊力が噴出するからである。
この呪文が必要と思われるほど、邪悪な敵に遭遇したならば、汝のかたわらの大気に、静かにこの呪文を唱えるがよい。
敵のほとんどは衝撃を受け、そのあまりの強さに命を落とすであろう。
そしてそれら邪悪なる者どもは、いかなる形によろうと、永遠に蘇ることはできない。

P.ANJU SERMANI
ひとたび肉体が灰に帰してしまったなら、その魂は、新たなる生命に生まれ変わる。
であるから、灰となった同志を蘇らせるには、想像を超えた強大なる奇跡の力が必要になる。
まず何より、呼び戻すべき魂を、新しく生まれ変わった生命から引き離さなければならない。
失われた同志が、汝の知恵5ポイントと引き替えにしてまでも蘇らせたいほどに、偉大であったというなら、真実と知恵の神に祈れ。
汝の両目の涙を同志の灰に落とし、よくかき混ぜる。
されば、灰は肉体に戻り、かつての同志は蘇るであろう。
肉体ばかりか、すべての思いが、感情が、永遠の過去から未来永劫そうであったかのように、その隅々におのおのの落ち着く場所を決めている家の中にあって、 彼は居心地悪く、人知れず身悶えていたのである。


←Ultima3メニューへ