The Bard's Tale 2 ストーリー
<DOS版マニュアルより(原文英語)>
英雄よ、ごきげんよう!
私の名はサラドン、いくらか有名な魔術師だ。あまり財産はないが。君は私のことを知らないし、会ったこともないだろうが、私はとてもよく知っている。君の
物語、スカラ・ブレイにおけるマンガーとその悪の大群にかかわっていたことは、国中のバードの唇から流れている。私は君の勇気と経験を見込んで、他の誰を
も差し置いて君と連絡を取った。現在、我々はマンガーよりも巨大な悪に対峙している。それは安全と平穏だけでなく、1つの都市をも…いや、国中の全ての存
在、全ての都市、全ての市民をも脅かすのもなのだ!
君が子どもの頃に聞いた教えを思い出してほしい。聖なるクロントア山の奥深くの炉でディスティニーワンドを鍛えたアークメイジ、ツリンの物語だ。ディス
ティニーワンドの結合の力は、この国を助ける兵士を呼び集め、過去700年に渡って平和と繁栄を保ってきた。だが、見よ、ディスティニーワンドの力はどこ
に行ってしまったのか?近隣のレストラデ王国から来た無秩序な傭兵が領内に侵略し、今では街道を暴れ回っている。我らが首都タングラマインでさえも!この
者達が、悪のアークメイジ、ラゴス・ザンタの手引きによって、ディスティニーワンドを持ち去ったのだ。
ラゴスの力についての知識や、その居場所を掴もうとした私の試みは全て邪魔されてしまったが、私はディスティニーワンドが7つの欠片に壊されて、それぞれ
別の場所に置かれていることを突き止めた。ラゴスは、杖のそれぞれの破片をスネア・オブ・デス(死の罠)―生き残るためには、意のままになる知恵と狡猾さ
が必要となるであろう難問の部屋のことである― の中に置いた。
君は伝説を信じているか?伝説では、“ディスティニーワンドを鍛え直した者には、想像もできない力が授けられる…”と言われている。君が杖の伝説に信仰を
抱くにせよ、そうでないにせよ、君はラゴス・ザンタを打ち破り、7つの破片を取り戻し、ディスティニーワンドを鍛え直さなくてはならない。これこそが、国
を救うただ一つの方法だ。
私は急がなくてはならない。私はラゴスについての知識を集めていたのだが、彼は私の詮索の魔術を既に暴いており、彼の傭兵も近くまで来ている。私は自身の
安全は省みない。しかし、私の魔法がこの手紙と、同封したブックレットを君の手に届けるだけの力が残っていることを祈る。
このブックレットには、私が魔法や、もう少し直接的な方法などを使って集めた冒険の知識が含まれている。君の冒険に役立ててほしい。私のただ一つの後悔
は、君の冒険の間に傍にいて助言することができないことだ。運命が君に微笑みかけるよう。そして、私にも…。
サラドン